魅力にあふれた国「日本」。世界にはよく似た雰囲気の国はありますが、日本だけは全く独自の文化と習慣があり、今日の美しい国を育ててきました。
この素晴らしい風土もう一度見直しましょう。これから複数回にわたって日本各地の絶景・名物。イベントなど紹介してきたいと思います。まず最初は北の大地「北海道」です。
あなたは北海道というと何が最初に浮かびますか?札幌の雪まつり、旭山動物園、ラベンダーの本場といえば富良野地区、 おおらかな大雪山、美瑛の青い池、函館の夜景、カーリングで一躍有名になった北見市、札幌のビール園とジンギスカン料理、時計台、洞爺湖の展望台、美しいスキー場、最高のバフンウニなどなど、書くとキリがありませんね。
そんなわけで今回の「ニッポンの魅力再発見シリーズ」は北海道へ飛んでいきます。
北海道~味わい深き風土記
47都道府県の中で、唯一「道」を名乗っているのが今回まるっと紹介する「北海道」です。
日本の最北端に位置する北海道は、豊かな自然と歴史、そして独自の文化が織りなす魅力的な地域です。四季折々の表情を見せる美しい景観は、訪れる人々を絶えず魅了し続けています。
さらに北海道は、新鮮な海の幸や豊富な農産物を活かした料理でも知られています。ジンギスカンやスープカレー、海鮮丼など、一度は味わってみたい名物が勢揃い。
そんな北海道の魅力を、何度でも訪れたくなる理由を探る旅へとご案内します。続きを読んで、次回の旅の計画に活かしてみてください。
「北海道」、約150年の歩み
- 江戸時代以前: 北海道はアイヌ民族の居住地であり、明確な国名のような概念はありませんでした。それぞれの地域に独自の名称があり、アイヌ語で「アイヌモシリ(人間が住む土地の意味)」と呼ばれていました。
- 江戸時代: 「蝦夷地(異民族の住む土地という意味)」または北州とか十州島と呼んでいました。
- 明治時代: 明治政府が名称変更に乗り出したのは1869年(明治2年)です。
松浦武四郎をはじめとする探検家や学者の調査により政府に建白書を提出。その時の6案から選ばれた「北加伊道」を軸に検討を重ね「加伊」を「海」に改めた「北海道」としました。
「北海道」という名称は、短く覚えやすく、広範囲の人々に理解されやすいという点で優れていました。また 「北」は北海道が日本の北部に位置していることを、「海」は北海道が海に囲まれていることで違和感がなかったからです。
「カイ」という言葉は、もともとアイヌ民族が自分たち自身を指す言葉で使っていました。この点でも明治政府はアイヌ民族への敬意を込める意図が込められていると判断したのね。
北海道の絶景を訪ねて~ベスト4
※掲載されている情報や写真(イメージ)については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
北海道美瑛町にある四季彩の丘は、四季折々の花が咲き誇る広大な花畑です。まるでパッチワークのように色とりどりの花が植えられており、その絶景は訪れる人を感動させます。
春にはチューリップや菜の花、夏にはラベンダーやポピー、秋にはコスモスなど、季節ごとに異なる花を楽しむことができます。また、丘の上からは雄大な大雪山連峰を望むことができ、大自然のパノラマが広がります。
園内には、アルパカ牧場やレストラン、お土産物店なども併設されており、花畑を散策するだけでなく、様々なアクティビティを楽しむことができます。特に、トラクターバスに乗って花畑を巡るツアーは人気です。
北海道鶴居村の保護区では、毎年冬になるとタンチョウが飛来し、求愛のダンスを披露します。タンチョウは、真っ白な雪原を背景に、優雅に舞う姿が非常に美しい鳥です。(2024年は400羽程飛来しています)
求愛のダンスは、オスとメスが互いに向かい合って、首を伸ばし、羽を広げ、ジャンプをしたり、鳴き声をあげたりします。このダンスは、オスがメスにアピールするためのものとされており、非常にロマンチックな光景です。
タンチョウは、日本を代表する鳥であり、その美しい姿は多くの人々を魅了しています。鶴居村の保護区では、タンチョウを間近で観察することができ、その優雅な舞を堪能することができます
北海道東部の摩周湖は、「霧の摩周湖」と呼ばれるほど、一年を通して霧に包まれていることが多い湖です。その神秘的な姿は、人々の心を惹きつけます。
摩周湖の魅力は、何と言ってもその透明度の高さです。世界でも有数の透明度を誇り、湖底まで見通せるほどの澄み切った水は、まるで宝石のようです。しかし、霧に包まれた摩周湖は、その姿を完全に現すことはなく、人々の想像力を掻き立てます。
また、摩周湖には「霧の摩周湖を見ると婚期が遅れる」という言い伝えがあり、その神秘性をさらに深めています。
摩周湖を訪れる際は、晴れた日だけでなく、霧に包まれた摩周湖もぜひ体験してみてください。きっと、忘れられない思い出になるでしょう。
北海道の羊蹄山麓に広がる芝桜畑は、春になるとピンクの絨毯を敷き詰めたように咲き誇り、訪れる人々を魅了します。標高の高い涼しい気候が芝桜の生育に適しており、鮮やかなピンク色がより一層映えます。
羊蹄山の雄大な姿を背景に、一面に広がる芝桜の風景は、まるで絵画のような美しさ。風に揺れる芝桜の花は、春の息吹を感じさせてくれます。芝桜畑の中を散策したり、羊蹄山を眺めながらピクニックを楽しんだり、様々な過ごし方ができます。
羊蹄山の芝桜は、北海道の短い春の訪れを告げる象徴的な風景となっています。
これ食べなきゃね~、北海道の名物グルメ
北海道といえば「ラーメン」、「海鮮丼」、「石狩鍋」など美味にあふれていますが、もっと他の物を食べたいという希望に沿って紹介します。
中富良野町のポプラファームで人気の「サンタのヒゲ」は、半玉のメロンの上にさっぱりとしたソフトクリームが乗ったインパクト大のスイーツです。その魅力は、
- 見た目のかわいらしさ: メロンの上に乗ったソフトクリームがサンタのヒゲのように見えるユニークな見た目で、思わず写真を撮りたくなる可愛さです。
- 旬のメロンの味わい: 北海道産の旬のメロンを使用しており、みずみずしくジューシーな味わいが楽しめます。
- ソフトクリームとの絶妙なバランス: さっぱりとしたソフトクリームが、甘すぎないため、メロンの甘さを引き立てます。
- 大自然の中での食事: ポプラファームは広大な自然の中にあり、雄大な景色を眺めながら食事を楽しめるのも魅力の一つです。
これらの要素が組み合わさって、ポプラファームの「サンタのヒゲ」が大人気。全国展開中。
北海道は新鮮なウニが獲れることで有名ですが、うに丼以外にもユニークな料理が楽しめます。
うに大福は、甘くてとろけるようなウニと餅の食感が絶妙にマッチし、新しいスイーツ体験を提供します。
また、うにの三色天ぷらは、ウニの濃厚な味わいをサクッとした衣で包み込み、異なる食感を同時に楽しめます。
これらの料理の魅力は、北海道の新鮮なウニを、それぞれの料理の個性を活かして最大限に味わえる点にあります。定番のうに丼とはまた違った、北海道ならではのウニの食べ方をぜひ体験してみてください。
小樽洋菓子舗ルタオの看板商品である「ドゥーブルフロマージュ」は雪のようにとろける絶品チーズケーキです。
ルタオのドゥーブルフロマージュは、北海道を代表するチーズケーキとして、多くの人々に愛されています。その濃厚な味わい、滑らかな口どけ、そして美しい見た目は、一度食べたら忘れられない絶品です。北海道を訪れた際には、ぜひ本場のドゥーブルフロマージュを味わってみてください。
ドゥーブルフロマージュの魅力
: ベイクドチーズの濃厚なコクと、レアチーズのなめらかな口どけが絶妙に調和しています。
: 北海道産の生乳を使用することで、濃厚でありながら爽やかなミルク感が楽しめます。
: まるで雪が口の中でとろけるような、滑らかな舌触りが特徴です。
: カットした断面が美しく、贈り物にも最適です。
北海道に行くなら見ておきたい祭り
登別地獄祭りは、その独特な雰囲気と熱気で多くの人を魅了する8月の夏祭りです。なんと6mもある閻魔大王が率いる鬼たちが温泉街を練り歩く様子は圧巻で、まるで地獄絵図が目の前に広がっているかのようです。
祭りでは、鬼太鼓の力強い演奏や、鬼踊りのパフォーマンスなど、迫力満点のイベントが盛りだくさん。また、地獄谷を背景にした花火は、幻想的な雰囲気を演出します。
温泉街全体が熱気に包まれ、普段とは異なる登別温泉の姿を体験できるのも魅力の一つです。ポイントとしては以下の通りでしょうか。
・閻魔大王や鬼たちの迫力ある姿
・鬼太鼓や鬼踊りなど、迫力満点のイベント
・地獄谷を背景にした幻想的な花火
・温泉街全体が熱気に包まれる
これらの要素が組み合わさり、登別地獄祭りは北海道を代表する夏祭りとして、多くの人々に愛されています。
層雲峡温泉の冬の絶景!氷瀑まつりの魅力
札幌の雪まつりもよさこいソーランも見てしまった方には、旭川に近い層雲峡で行われる「氷瀑まつり」にご案内しましょう。2025年の開催で第50回目の開催となり、長い年月開催されてきた歴史のあるイベントです。
冬期は長期間(2カ月以上)に渡って開催されていますので、訪問の旅程は組みやすく、いわゆる冬の旅行シーズンであればいつでも開催されています。
真冬の層雲峡温泉は、大自然が作り出す芸術作品で溢れています。石狩川の河川敷に造られた大小さまざまな氷の彫刻は、夜になると幻想的なライトアップで一層美しく輝き、まるで氷の世界に迷い込んだような気分になります。
また、層雲峡温泉から眺める大雪山の雄大な姿も、冬の絶景の一つです。雪化粧をまとった大雪山は、その荘厳な姿を私たちに見せてくれます。
その魅力に迫りましょう。
ではそのポイントです。
大自然の芸術: 人の手によって作られた氷の彫刻と、自然が作り出した雪景色のコラボレーションが魅力
冬の遊び: 氷の滑り台や氷のトンネルなど、大人も子供も楽しめるアクティビティが豊富
温泉で温まる: 寒さを忘れさせてくれる温泉で、心も体も温まる
層雲峡温泉の冬は、忘れられない思い出になること間違いなしです。
”まるっと北海道”のまとめ~先人の紹介
北海道函館の五稜郭は、新選組の副長として知られる土方歳三と、幕末の海軍士官であった榎本武揚が、明治維新後の動乱期に重要な役割を果たした場所として知られています。
彼らの生涯や、五稜郭での戦いを学ぶことで、日本の近代史をより深く理解することができます。
土方歳三
約200年ほど前の1835年、10人兄弟の10番目として生まれました。
土方歳三は、新選組副長として戊辰戦争で活躍し、その武勇と厳しさから「鬼の副長」と呼ばれました。新選組敗退後、旧幕府軍に身を置き、榎本武揚とともに北海道へと渡ります。
榎本武揚が中心となって設立された蝦夷共和国軍の一員となり、五稜郭を拠点に新政府軍と戦いました。激戦の末、五稜郭の外郭で新政府軍の銃弾に倒れ、生涯を閉じました。その最期は、新選組ファンのみならず、多くの歴史ファンを惹きつけ続けています。
榎本武揚
幕末の海軍士官として活躍し、西洋式の軍艦を操縦するなど、近代的な海軍の礎を築きました。
戊辰戦争後、旧幕府軍を率いて北海道に渡り、蝦夷共和国を設立。五稜郭を本拠地として、新政府軍に対抗しました。
蝦夷共和国は短命に終わりましたが、榎本武揚は北海道の開拓に強い関心を持ち、その後の北海道開発に大きな影響を与えました。
- 五稜郭タワー: 五稜郭の星形を上から見渡せるタワーからは、函館の街並みや津軽海峡を一望できます。
- 五稜郭史跡: 五稜郭の史跡を巡りながら、当時の戦いを想像することができます。
- 土方歳三や榎本武揚ゆかりの地: 土方歳三の終焉の地や、榎本武揚が滞在した場所などを訪れることができます。
五稜郭を訪れることで、明治維新という激動の時代を生きた人々の生き様や、日本の歴史の転換期を体感することができます。
北海道出身の著名人
- 大泉洋:江別市。TEAM NACSのメンバーで、俳優やバラエティタレントとして人気を博しています。
- 水谷豊:芦別市。ドラマ「相棒」の杉下右京役で知られる国民的俳優です。
- 小日向文世:三笠市。映画や舞台で活躍するベテラン俳優です。
- 生田斗真:室蘭市。俳優として幅広い作品に出演しています。
- 中島みゆき:札幌市。「糸」や「地上の星」など数々の名曲で知られる国民的歌手です。
- 吉田美和(DREAMS COME TRUE):池田町。ドリカムのボーカリストとして活躍しています。
- 松山千春:足寄町。「大空と大地の中で」などのヒット曲で知られるフォークシンガーです。
- 清宮幸太郎:札幌市。プロ野球選手で、日本ハムファイターズに所属しています。
- 高橋大輔:帯広市。フィギュアスケート選手として活躍し、現在は解説者としても活動しています。
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