虎が好きです。しなやかな動きとあの美しい毛並み、その外見に反してどう猛な顔立ちと食欲。それらのギャップにそそられる可愛さがあります。
トラは哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属で、ライオンやヒョウと同じ仲間の「猛獣」というグループになります。「ネコ科」なので猫のような愛らしさがあるんですね。🐯
古今東西、虎はその強さと怪しさゆえに愛されてきました。トラ(Tiger)の文字と絵は今も世界中どこにでもあります。
今回の雑学小辞典、大好きな「トラ」に焦点を絞りました。コワ可愛いトラの世界に行ってみましょう。🐯
動物のトラは絶滅にひんしている動物
🐯🌍 一体何頭のトラが生息しているのでしょう?
正確な個体数は密猟や生息地の破壊など、様々な要因によって常に変化しているため、特定の数字を正確に示すことはできません。
ヒントになる数字はあります。WWF(世界自然保護基金)が行った1900年ころの統計では約10万頭いたと推定されていました。
しかし現代では約3,900~4,000頭余りと考えられています。それでも20年ほど前から見れば若干の増加です。
これは様々な機関の保護活動の成果が現れたものですが、まだまだトラの生息地の減少や密猟などの問題は依然として深刻で、今後もトラの個体数を増やし、絶滅を防ぐためには、国際的な協力や地域社会との連携が不可欠です。
さらなる調査や保護活動が必要とされており、私たち一人ひとりの意識と行動がトラの未来を左右することを忘れてはなりません。。
※トラの生息地は右の図の通り。
れます。そのため、トラの保護には生息地の保全や密猟取締りなどさまざまな取り組みが行われています。
今後もトラの個体数を増やし、絶滅を防ぐためには、国際的な協力や地域社会との連携が不可欠です。さらなる調査や保護活動が必要とされており、私たち一人ひとりの意識と行動がトラの未来を左右することを忘れてはなりません。
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トラといえばあの猛獣だけではありませんね。とらがつく言葉は数多くあります。
そんなわけで今回は「トラ」に関するアラカルト、そういえばそんなのあったね的なものを取材しました。絶滅危惧などのシリアスな記事ばかりでは疲れてしまうでしょうからね。
すこしリラックスできるかもしれません。
タイガー・ウッズ(Tiger Woods)の本名はエルドリック・トント・ウッズ(Eldrick Tont Woods)で、「タイガー」は愛称です。
1996年12月30日の21歳の誕生日を機に改名申請を行い、“タイガー”を正式なミドルネームと申請し認可されました。
この「タイガー」という名前の由来には、家族の特別なエピソードがあります。
タイガーの父親であるアール・ウッズはベトナム戦争に従軍していた際に、同僚で友人だった南ベトナム軍の将校、ヴォン・ファン・ファン(Vuong Phong Phong)を非常に尊敬していました。
なぜ”タイガー”と呼ばれたかというと、彼の好んでいた迷彩戦闘服のデザインが常に「トラ柄」だったので
ファン将校のニックネームはいつのまにか「タイガー」になっていました。
実際はエルドリックが生まれたときから父親のアールは息子を「タイガー」という愛称で呼んでいたようです。このニックネームは成長したウッズも気に入ってしまい、プロゴルファーとして名声を得た後も前述のように改名申請が認可されて以降「タイガー・ウッズ」として使い続けています。
この愛称には、彼の父親の戦友への敬意と、勇敢で力強い「虎」のイメージが込められており、彼のプレーや精神的な強さを象徴する名前として世界中で認識されるようになりました。
父の話によると、グエン・T・フォング大佐は特別ミッションでベトナムの山中に入り込んだ時行方不明になったんだそうです。必死で探しても見つからなかったと聞きました。父は再会できることを信じて改名申請したと話ていました。
=🐯= フーテンの寅さん
「生まれも育ちも葛飾柴又。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名を寅次郎と発します!」。
(帝釈天は題経寺のことで名付け親は住職の午前様、職業は香具師。
寅さんの育ての母・光子は、柴又の団子屋の軒先に捨て子となっていた寅次郎を抱えて御前様の元に相談に行き、「寅次郎」と命名してもらった)
おなじみの『男はつらいよ』シリーズは、日本のコメディ映画として知られる人気長寿シリーズで、主人公・車寅次郎(愛称:寅さん)を中心に、人情や家族、恋愛、笑いを描いた作品です。
このシリーズは1969年から1995年までに全48作が制作され、監督はほぼ全作を山田洋次監督が手掛けました。シリーズの特徴的なテーマソングや寅さんの風貌は、今や日本のポップカルチャーの象徴としても親しまれています。
🐯 シリーズの始まり 🐯
『男はつらいよ』の誕生は、もともとテレビドラマが元になっています。1968年にテレビドラマ『男はつらいよ』が放送され、非常に高い人気を集めたものの、最終回で寅さんが病気(ハブに噛まれて毒が回った)で亡くなるという結末が視聴者から大きな抗議の渦を呼びました。
ドラマの予想外の人気とファンからの要望を受け、翌年の1969年に映画化が決まり、シリーズ第一作目の『男はつらいよ』が公開されることとなりました。寅さん役には渥美清が選ばれ、彼の独特の味わいやコミカルな演技が観客に強い印象を残しました。
映画化のスタートは多事多難だったのよ。松竹の社内では映画化反対が主流、「受けないよ」と。では2本だけと始まったけれど第1作の観客動員数は54万3000人があり早々に第2作が再作開始となったわけ。
🐯 寅さんは寅年?寅年とは? 🐯
車寅次郎の生まれは1936年(昭和11年)2月26日ですが、この年は子年(丙子=ひのえね)であり寅年ではありません。
ちなみに寅年(とらどし)は、十干(じっかん)の一つであり、干支(えと)の中で3番目に位置する年次です。寅年は、十二支(じゅうにし)の中で虎(とら)に対応し、中国の伝統的な暦において重要な位置を占めています。
寅年は、陰陽五行説において「木」の要素に属し、その特性として剛健で勇敢な性格を持つとされています。また、寅年に生まれた人は、冒険心やリーダーシップを持ち、大胆な行動をする傾向があるとされています。
寅年には、さまざまな伝統的な習慣や風習があります。例えば、寅年には虎の年であることから、虎を象った飾りやイラストが多く見られます。また、寅年には虎を祀る祭りや行事が行われる地域もあり、その土地の伝統や文化を感じることができます。
さらに、寅年には幸運を招くとされる縁起物や風習も存在します。例えば、虎をモチーフにしたお守りや置物が人気であり、新しい年の幸運を祈願するために利用されます。また、寅年には家族や友人との団欒を楽しむ機会も多く、新たな年を祝うためのイベントや食事会が盛んに行われます。
寅年に関連する言葉としては、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という諺があります。この言葉は、冒険心や挑戦をしなければ成功は得られないという意味を持ち、寅年の象徴である虎の特性を表しています。
寅年は、新たな挑戦や冒険を求める人々にとって特に意義深い年次であり、その特性や風習から多くの人々に愛されています。新たな年の幸運を祈りつつ、寅年を楽しむ機会を大切にしたいものです。
🐯 シリーズの歴史的意義 🐯
『男はつらいよ』は、全48作品という驚異的な長寿シリーズで、1995年に48作目の『男はつらいよ 寅次郎紅の花』が公開された後、寅さん役の渥美清が亡くなったことにより、シリーズは事実上終了しました。
寅さんの明るさや優しさ、人情に触れることで、日本人のみならず海外でも多くのファンに愛されています。
また、2019年には『男はつらいよ お帰り 寅さん』という形で、シリーズの50周年を記念した新作映画が公開されました。過去の映像を使用しながらも、渥美清が演じた寅さんがスクリーンに復活したことで、大きな話題を呼びました。
このシリーズは、日本の庶民生活や家族の絆、そして旅の中での出会いや別れといった普遍的なテーマを描き続けたことで、日本の映画史においても大きな影響を与えています。
いまでも「おいちゃん、それを言っちゃぁお仕舞いよ」、「結構毛だらけ猫灰だらけ、ケツのまわりは…」・・・渥美さんの声が聞こえてきます。合掌。
=🐯= デトロイト・タイガース
デトロイト・タイガースは、アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)の歴史の中でも特に古いチームのひとつで、1894年に創設されました。
当初はマイナーリーグのウエスタンリーグに所属していましたが、1901年にMLBのアメリカンリーグが創設されると、タイガースはその初年度から参加し、以来、現在に至るまでアメリカンリーグで活動しています。
「タイガース」という名前の由来については、複数の説があるため、完全には確定していませんが、一般的に広く信じられている説は以下の通りです:
- 軍隊との関連
デトロイトには「タイガー・ガード」と呼ばれるミシガン州の有名な軍隊連隊があり、その精鋭部隊の勇敢さや強さにちなんで「タイガース」という名前が付けられたと言われています。この軍隊の名前は地元に愛着を持たれ、多くの市民に尊敬されていたため、チーム名にふさわしいとされたようです。 - ユニフォームのストライプ
一部の説によれば、タイガースの創設当時、チームのユニフォームに虎のような縞模様(ストライプ)が施されていたことがあり、これにちなんで「タイガース」と呼ばれるようになったとも言われています。
デトロイト・タイガースは、創設から130年以上の歴史の中で、多くの優れた選手を輩出してきました。特に、タイ・カッブ、ハンク・グリーンバーグ、アラン・トランメル、ミゲル・カブレラなどの選手はチーム史に名を刻む存在です。また、タイガースは1935年、1945年、1968年、1984年の4回ワールドシリーズで優勝を果たしており、特に1968年と1984年のシーズンはファンにとっても記憶に残るシーズンとなっています。
デトロイト・タイガースは、現在もデトロイト市民に深く愛されており、そのチームカラーであるオレンジとネイビー、そして伝統的な「D」のエンブレムは、アメリカの野球文化の中で象徴的な存在となっています。
=🐯= 戦争で「トラトラトラ」
「トラトラトラ」は、太平洋戦争開戦時の日本軍による真珠湾攻撃において使用された重要な暗号電文です。この暗号について、以下に詳しく解説します。
「トラトラトラ」の意味は「ワレ奇襲ニ成功セリ」です。
この暗号は、日本軍の真珠湾攻撃が奇襲により開始されることを伝えるために使用されました。
重要なのは、この暗号が攻撃の成功を意味するものではなく、あくまで奇襲で攻撃を開始することを示すものだということです。
🐯 発信者と受信者~暗号の由来 🐯
「トラトラトラ」は、攻撃隊長であった淵田美津雄中佐が、搭乗していた九七式艦上攻撃機から発信しました。受信者は第一航空艦隊司令部で、具体的には旗艦である空母「赤城」宛てでした。
この暗号の由来については、いくつかの説があります。
❓ 小野寛治郎通信参謀が作成し、1941年11月24日に単冠湾での作戦説明時に示されたという説。
❓ 航空乙参謀の吉岡忠一が小野通信参謀と共に作成したという説。この説によると、「トラ」は「ト」の次に「ム・ラ・サ・キ」(紫)をつけた四つの略語の一つで、偶然「奇襲成功」の意味が当てはめられたとされています。
❓ 淵田美津雄自身は、寅年生まれの自分にとって縁起が良いと感じ、成功を確信したと述べています。
当時、アメリカ軍は言語学者を中心とした専門チームを結成し、日本軍の暗号解読を進めていました。1940年頃までには日本の艦隊の大きな動きはほとんど予測可能になっていたとされています。
「トラトラトラ」以外にも、真珠湾攻撃に関連する暗号があったんだって。たとえばね、作戦中止の場合は「トネガワクダレ」。攻撃の成果が不十分な場合には「カワ・カワ・カワ」を使う予定だったそうよ。
🐯 その後の文化的影響 🐯
「トラトラトラ」は、その後の創作作品でもしばしばパロディとして引用されています。例えば、アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」では、奇襲の場面で「トラ・トラ・トラ」という言葉が使用されています。
この暗号は、太平洋戦争の開戦を象徴する重要な歴史的要素として、現在も広く知られています。
「トラ」づくし~今回のまとめ
世界中の動物園にいる虎の数は、おおよそ 1,000〜2,000頭 とされています。この数は、地域や管理団体によって異なるため、正確な数を把握するのは難しいですが、大まかな見積もりとしてこの範囲内です。
ホワイトタイガーは世界中の動物園におおよそ 200頭前後 いると推定されています。
ホワイトタイガーは自然界では非常に稀で、ほとんどが動物園や繁殖施設で飼育されています。
ホワイトタイガーの白い毛色は、ベンガルトラに見られる遺伝的変異であり、野生では生存が難しいため、繁殖プログラムによってその特徴が維持されています。
多くの動物園ではホワイトタイガーを展示していますが、繁殖に際して近親交配が行われることが多いため、遺伝的な健康問題が課題となっています。
そのため、保護団体の中には、ホワイトタイガーの繁殖よりも自然な遺伝子多様性を維持するための繁殖を優先するべきだとの意見もあります。
なお、世界中で飼育されている虎には野生での保護種に指定されている種も多く含まれます。野生での個体数が減少傾向にあるため、繁殖プログラムや遺伝的多様性を維持するための保護活動が各地で行われています。
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