「俳句」。数字で書くと「819(?)」、これは冗句。
日本人として生まれると何らかの形で俳句に接触します。日本の古くからの大事な文化だからですね。
俳句の「俳」という漢字は次のような意味があります。
・わざおぎ、役者、芸人
・おどけ、たわむれ
・俳諧、俳句
俳句を学習して良い作品を作ってみませんか?
雰囲気や風情を句の中に組み込むという、クイズのような創作俳句は楽しくてやめられなくなるかもしれませんよ。
雑学小辞典、今回は俳句について根掘り葉掘り、行ってみましょう!
「わざおぎ」は「俳優」の語源で、もともとは身ぶり手ぶりで神を招く人がいたのよね。よく知られたところでは天岩屋戸の前で行なったアメノウズメノミコトの祈祷舞踊があるわね。その後舞踏家などの芸能人や役者を意味するようになったのよ。
ボタニカルアートのように精密に、生き生きと描かれた果実たちが、まるでテーブルに広がるアートのような「オーチャードガーデン」。食洗器対応の便利さと、おもてなしにもふさわしいエレガントさを兼ね備えた、長く共に歩んでいけるシリーズです。
俳句の魅力を発見する旅~俳句を創作する楽しさ
俳句を学ぶことは、日本の豊かな文化を深く理解する上でとても素晴らしいことですね。まずはじめに、俳句の基本から学んでいきましょう。
俳句は、季語・切れ字・五・七・五の音数によって構成される短い詩の形式です。季語とは、その季節に関連する言葉やイメージのことで、俳句には必ず季語が含まれていることが特徴です。
切れ字とは、俳句の中で一つの意味やイメージが切れるような言葉のことで、これも重要な要素です。
では、俳句を学ぶ上で最初に取り組むべきことは何でしょうか?
まずは季語について学んでみるのが良いでしょう。
季語は日本の自然や風物を表現する言葉であり、それぞれの季節によって異なる季語が存在します。春には桜や新緑、夏には蝉や海、秋には紅葉や稲穂、冬には雪や寒さなど、それぞれの季節に関連する言葉が季語となります。
次に、切れ字についても理解しておきましょう。切れ字は俳句の中で意味やイメージが切れるような言葉であり、一つの俳句の中で複数の意味を持たせるために重要な要素です。
例えば、「秋風や」や「雨の日」など、一つの言葉やイメージが次の言葉やイメージと切れ目を持っていることが切れ字の特徴です。
そして、五・七・五の音数による俳句の構成も大切です。日本語では音数を数えることが一般的ではありませんが、俳句では五・七・五の音数によって詠まれることが基本です。この音数によって、短い言葉でありながらも豊かな表現が可能となります。
季語: 季節を表す言葉を用いて、詩に季節感を持たせます。
切れ字: 詩のリズムを作り、感情を強調するために使われる言葉です。
俳句を作るときのポイント
俳句を学ぶ上で大切なことは、自然や季節の移り変わりを感じ取ることです。日本の四季折々の美しい風景や自然現象を感じ取り、それを短い言葉で表現することが俳句の醍醐味でもあります。
最初は身近な風景や季節の移り変わりを感じ取り、それを五・七・五の音数によって表現してみることから始めてみてください。自然や季節の中に潜む美しい言葉やイメージを見つけ出し、それを俳句として詠んでみることが俳句を学ぶ上での第一歩となるでしょう。
他の俳句作家たちの作品を読んだり、俳句に関する情報を集めることも、俳句を学ぶ上で役立つことでしょう。
最初から完璧な俳句を詠む必要はありません。まずは自分の感じた風景や季節の移り変わりを素直に表現してみることから始めてみてください。少しずつ技術や表現力も身についていくことでしょう。
俳句を学ぶことは、日本文化を深く理解するだけでなく、日常の中に潜む美しい言葉やイメージを見つけ出すことでもあります。ぜひ楽しみながら俳句を学んでいきましょう!
最後に、俳句を学ぶ上で何か質問や疑問があればいつでも気軽に相談してくださいね。一緒に俳句の世界を楽しみましょう!
俳句を作るステップ
まず、自然や日常の中で心に残った瞬間をテーマに選びます。季節感を意識してテーマを設定すると、俳句の世界が広がります。
テーマに合った季語を選びます。季語は俳句に季節の雰囲気を与え、読者に俳句のバックグラウンドを伝えます。
言葉を選び、5-7-5の音節に合わせて整えます。シンプルでありながら、深い意味を持つ言葉を選ぶことが大切です。
最後に、句全体を見直し、リズムや言葉の響きを確認します。必要であれば、切れ字を使って詩にリズムと感情を加えます。
俳句の創作~四季の作例
俳句の季語は、その詩が特定の季節に属することを示す非常に重要な要素です。季語を使うことで、詩に深みと情緒を持たせることができるのです。以下の点で季語は大切です:
- 季節感の提供: 季語があることで、読者はその詩がどの季節を表しているかを瞬時に理解できます。これにより、詩の背景や情景が鮮明に浮かび上がります。
- 文化的な共通理解: 季語は長い歴史を持ち、日本文化に深く根ざしています。季語を使うことで、詩が文化的な共通理解を持つことができます。
- 詩的なリズムと美しさ: 季語を使うことで、言葉の選び方や構成に自然なリズムが生まれ、詩全体が美しくまとまります。
- 感情の表現: 季語はただ季節を示すだけでなく、その季節に特有の感情や雰囲気をもたらします。例えば、「桜」は春の喜びや儚さを、「雪」は冬の静寂や寒さを連想させます。
季語を巧みに使うことで、俳句は短いながらも豊かな表現力を持つことができるのです。これは俳句の魅力の一つと言えるでしょう。
春の風 桜舞い散る 午後の道
この俳句「春の風 桜舞い散る 午後の道」は、春の風景が美しく描かれており、特に桜が舞う午後の静かな情景が目に浮かびます。
- 春の風:春らしい、やわらかく心地よい風を感じさせる言葉です。冬の冷たい風とは違い、少し温かみがある春の風は、桜の花びらを運ぶ力もあり、新しい季節の訪れを知らせてくれます。
- 桜舞い散る:桜の花びらが舞い散る様子は、日本の春を象徴する美しい光景です。散りゆく桜には、儚さとともに「いまこの瞬間の美しさを感じたい」という気持ちが込められているように感じられます。
また、桜が散ることで次の季節への移り変わりも暗示されています。 - 午後の道:午後という時間帯は、朝の喧騒が落ち着き、少し穏やかな雰囲気を持つ時間です。この「午後の道」が、静かに桜の舞う道を歩いているような、落ち着いた空気感や余韻を伝えています。
桜が舞う道をそぞろ歩く姿が浮かび、穏やかでどこか切ない情景が心に響きます。
全体として、この俳句は春の柔らかで温かな風が桜の花びらを舞わせ、午後の穏やかなひとときの美しさと儚さを映し出しています。季節の変わり目と同時に、短い時間で
夏の夜 蛍の光 水辺にて
俳句「夏の夜 蛍の光 水辺にて」は、夏の情緒あふれる静かな光景が描かれています。
夜の暗闇に蛍の光が浮かぶ、水辺の美しさが詠まれており、静かな夏の夜を鮮やかに表現しています。
- 夏の夜:季語の「夏の夜」は、昼の熱気が引いて涼しさを感じ始める夜の情景を想像させます。夏特有の夜の静けさや神秘的な雰囲気が漂い、自然が静寂の中に息づいているようです。
- 蛍の光:蛍は短い夏の間だけ見られる幻想的な生き物で、その光は儚く、風流の象徴とされています。この光は一瞬で消えてしまうため、儚さや一瞬の美しさを表現するために使われることが多いです。
- 水辺にて:水辺の情景は、静寂と涼しさを感じさせます。川や池の周囲に蛍が舞い、水面にその光が映り込む様子が目に浮かびます。水のそばで蛍が飛び交う姿は、日本の伝統的な夏の風物詩でもあり、清らかで静謐な印象を与えます。
この俳句は、夏の夜の水辺で、儚く光る蛍の美しさを通じて自然の情緒を描いています。蛍の光が浮かぶ幻想的な水辺の景色は、日本の夏の涼やかな一面を思わせるとともに、自然の美しさを味わう心の静寂を感じさせる一句です。
湖も 化粧鏡か 秋の月
俳句「湖も 化粧鏡か 秋の月」は、湖面に映る秋の月を静かで優雅な光景として表現したものです。
この句は、秋の夜に湖が鏡のように澄み切り、月をそのまま映し出す美しい情景を描いています。湖の静けさと月の美しさが、心静かな秋の風情を感じさせます。
- 湖も:秋の夜に静かにたたずむ湖を表しています。この「湖も」という言葉には、湖自体が何かに魅入られているような静かな雰囲気や、月と共鳴する様子が含まれています。
- 化粧鏡か:湖面を化粧鏡に見立てることで、湖が月をそのまま映し出していることを表現しています。
化粧鏡のように澄んだ湖面が月の輝きをそのまま受け止めている様子が浮かび、まるで自然が作り出した美しい鏡のようです。 - 秋の月:季語である「秋の月」は、秋の澄みきった空に浮かぶ、冷ややかな美しさを持つ月を指します。日本の秋の月は、清々しさと幽玄さがあり、特に水面に映る姿は幻想的です。
この俳句は、湖面に映る秋の月を化粧鏡にたとえたことで、単なる風景描写を超えて、秋の静寂と自然の優雅さを巧みに表現しています。湖が鏡のように澄んでいる様子が、秋の月の美しさをいっそう引き立てています。自然の中に秘められた静かな美を捉え、湖と月が一体となって描き出される様子は、日本の自然美と情緒を余すところなく伝えている点で評価できる一句です。
冬の朝 雪の静寂 心澄む
俳句「冬の朝 雪の静寂 心澄む」は、冬の朝に訪れる雪景色と、その静寂がもたらす心の清らかさを描いた句です。
この句は、雪が降り積もった静かな朝の情景を通じて、自然の美しさと、それに呼応して澄みわたる心の境地を表現しています。
- 冬の朝:このフレーズは、冷たく澄んだ冬の朝の始まりを表しています。冬の季節特有の清冽な雰囲気と、新しい一日の静かな始まりを感じさせます。
- 雪の静寂:雪が音を吸収し、世界が静寂に包まれる様子を表しています。雪の降り積もった朝は、周囲がしんと静まり返り、普段とは違う静寂が広がります。この雪景色の静けさは、神聖さや純粋さをも感じさせます。
- 心澄む:静かな雪の朝の情景が、人の心をも澄ませるという意味合いを持っています。雪の静寂に包まれた冬の朝が、心の内側に落ち着きを与え、雑念が消え去り、澄んだ心境に至る様子が表現されています。
この俳句は、雪の静けさと冬の朝の清らかさを通して、自然と調和することで得られる内面的な清浄さを見事に表現しています。雪景色の中で感じる静けさが、自然の美しさを感じるだけでなく、自分自身の心も浄化されていくような感覚を与えてくれます。自然を静かに見つめることで得られる深い安心感や心の澄みわたる瞬間を感じさせ、季節の風情と自己内省が一体となった奥深い一句です。
俳句を通じて、日常の中に潜む美を見つけることができるでしょう。創作を楽しみながら、言葉の持つ力を感じてみてください。俳句の世界は、あなたの心を豊かにする旅の始まりです。
冬の季語「寒さ」を詠んだ俳句20選
俳句を作るのは楽しくて、むずかしく考えないほうがベターです。テレビ番組の「プレバト(プレッシャー・バトル)」に登場する作品に負けないものができるかもしれません。
俳句つくりにはそういった”偶発的”のことが起こりえます。
今の季節を反映して、「冬」の俳句を作ってみました
冬の冷たさ、厳しさを表現した句
- 寒き夜の 窓にうつる影 冬の月
- 指先まで 凍てつく空に 星瞬く
- 炉辺に猫 丸くうずくまり 寒き夜
- 北風吹き 枯葉散りゆく 冬の庭
- 霜柱たち 冬の朝焼け 輝きぬ
- 凍てつく空 木枯らし吹き荒れる 冬の朝
- 寒き夜空 星は瞬き 月影薄し
- 凍てつく川 白鳥浮かび 冬の空
- 枯れ木鳴る 冬の風切る 荒野かな
- 寒き夜空 星降る夜に 願いを込めて
冬の寒さの中に温もりを感じさせる句
- 寒き夜 囲炉裏を囲み 語らいけし
- 寒空の下 手袋を握り 歩く道
- 冬の朝 温かい紅茶 窓辺にて
- 寒き夜空 月夜見ながら 二人静かに
- 雪降る夜 温もりを求め 寄り添う
- 寒き朝 息白くして 冬の空見上げ
- 寒き夜 焚き火のそばに 集う人々
- 冬の朝 温かい布団 ぬくもりを覚ゆ
- 寒き夜 本を読みながら 火燵にあたる
- 冬の朝 紅梅咲くや 雪解け水
寒い季節の情景や空気感を読み込んだ俳句
- 霜柱 踏めば響けり 冬の朝
- 凍る湖 鳥の影さえ 沈みゆく
- 朝の息 白く立ち上がり 冬の町
- 落ち葉舞う 風の冷たさ 冬支度
- 小春日や 猫の背伸びて 陽にぬくむ
- 冬椿 赤き花ひらき 雪に映え
- 冬の月 透き通る夜の 静けさよ
- 屋根に雪 降り積むごとに 家の音
- 冬の星 ひときわ強く 輝けり
- 早き夕 かじかむ手足 暖を待つ
- 初雪や 子らの歓声 空に跳ぶ
- 冬の空 重く垂れ込め 吐息白し
- 冬枯れの 庭に残りし 赤き実よ
- こたつ猫 丸まり眠り 時忘る
- 凍てる夜 湯気にほこほこ 鍋囲む
ポイント
- 五感で感じる冬: 視覚(雪、霜、冬の景色)、聴覚(風の音、木枯らし)、触覚(寒さ、温もり)、嗅覚(冬の匂い)、味覚(温かい飲み物)など、五感を使い冬を表現することで、より立体的で深みのある句になります。
- 情景の描写: 冬の情景を具体的に描写することで、読者に冬の寒さや美しさを伝えます。
- 心情の表現: 寒さに対する自分の感情を表現することで、より人間味あふれる句になります。
- 言葉の選び方: 季語「寒さ」だけでなく、冬の情景を連想させる言葉を選ぶことで、より豊かな表現になります。
これらの句を参考に、あなたの冬の情景を表現してみてください。
さらに深掘りしたい場合は、以下の点も考慮してみてください。
- 冬の季語: 寒さ以外にも、雪、霜、木枯らし、冬景色など、様々な冬の季語があります。
- 冬の対象: 自然だけでなく、人、動物、建物など、様々な対象を詠むことができます。
- 冬の行動: 冬の行動(歩く、食べる、寝るなど)を詠むことで、より生活感のある句になります。
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