春が10倍楽しみになる「秋植えの球根」、最近は特に人気上昇中です。
春にお庭を美しい花々でパッと明るくさせるためには秋植えの球根を植えるのが一番です。タイミングは後程でてきます。
球根は春を告げる季節のアイコン、最近ではお部屋で球根の水耕栽培を楽しむ人も増えていて人気上昇中。春になってお花を買うのと球根を植えて待つのとでは、「どんなお花が咲くのかしら?」ってね、ワクワクの期待感があるところが大違いですからね。
今日はプロの園芸家に初心者向けの基礎知識と、育て方のコツを教えてもらいました。
球根を植える楽しみってナニ?
🦋 読者の中にはまだ経験がない方もいらっしゃるかと思い、まずは球根を植える楽しみについてお話ししたいと思います。
「球根」とは花や葉の成分を根に蓄えた植物のことです。タネは花が咲くと役目が終了する点で球根と異なります。
秋植えの球根は冬の寒さを土の中でじっと耐えつつ栄養分を蓄えます。
別な楽しみというと、球根は種類によって植えっぱなしでも一度植えれば毎年花が咲くものがあり、長~いスパンで楽しめます。スパンが長いということは、色や開花時期を変えて毎年違う景色を楽しんだり、来年はこの辺にこれを植えて庭全体のボリュームを増やしたりというアレンジもできます。
植えっぱなしの球根については最後に出てきます。
球根を植える時期は10月から12月頃が最適
🍂 気温が低くなって土が冷える前に植えることで、球根がしっかりと根付いて春に花が咲きやすくなります。(詳しい解説は後述)
球根を植えた後は、水やりや肥料などの管理も必要です。水やりは土が乾いたら行いましょう。水のやり過ぎは腐敗や病気の原因になります。
肥料は春に花が咲く前と咲いた後に与えましょう。花が咲いた後は葉が枯れるまで放置します。葉が枯れたら切り取って片付けましょう。これで来年もまた花が咲きます。
球根を植える楽しみはいろいろあります。春になって花が咲いた時の感動や喜びはもちろんですね。
自分で選んだ球根が、想像していた設計図に近い配置で咲いた景色を見ると、冬の間の努力や待ち時間が報われます。
あなたが育てた花々は庭に彩りや香りを与え、心を癒してくれます。自然の恵みに感謝しつつ、ゆっくりとコーヒーなど飲みながら花を眺める時間はまさにラグジュアリータイムですね。
秋植えの球根のポイントとなるコツ
秋植えの球根といえば、チューリップや水仙、ムスカリなどが有名ですが、他にも魅力的な種類がたくさんあります。(下記の表の中)
ヒヤシンスは色も豊富で鉢植えや切り花にも向いています。また、クロッカスは小さくて可愛らしく、芝生や石畳の隙間に植えると春の訪れを感じさせてくれます。
秋植えの球根は、冬の間にしっかり根を張って春に花を咲かせるので、早めに植えることが大事です。適切な時期や方法で植えれば、春には美しい花々が庭やベランダを彩ってくれるでしょう。秋植えの球根を植えるには、いくつかのポイントがあります。
そんな難しいことはありません。このいくつかを抑えればきっときれいな花を眺めることができます。
チューリップ、クロッカス、スイセン、ヒヤシンス、ムスカリ、アアネモネ、ラナンキュラス、ハナニラ(イフィニオン)、アリウム、シラー カンパニュラータ、スノードロップなど
春に咲く花たちと一緒に楽しみましょう
球根は春の風物詩を演出するディレクター、その存在は欠かせません。
以下は、球根を楽しむ方法とおすすめ品種です:
- 水耕栽培:
ヒヤシンス、チューリップ、ムスカリ、スイセン、クロッカスなど、さまざまな球根をお部屋で育てることができます。ヒヤシンスは開花すると甘い香りが部屋に漂うのが特徴です。水耕栽培用の可愛らしいガラスベースもあります。 - 色合わせを楽しむ:
花壇やプランターで、草丈や花色が違う球根や草花を組み合わせて植えると、咲いた時の姿を想像しながら楽しめます。 - 自分だけの切り花を楽しむ:
チューリップやムスカリ、クロッカスなどの球根から花が咲けば切り花というテがありますね。たとえばパンジーやビオラと合わせて自分だけのミニブーケを作るのもよろしいでしょう。
🌷 球根は、その丸みや質感を愛でながら植え付け、日々大きくなる姿を見守りつつ時間をかけて育てますから、花が咲いた時には感無量になります。
秋から春に至る、そのすべての過程が球根の楽しみなのです!
球根を「順化」させるってどういうこと?
球根を植える場所は庭でも自宅の敷地周辺でもどこでも大丈夫、種類も豊富なのであまり手間暇をかけることもありません。
前の項でもちょっと話題が出たので重複しますが、球根を植えるときなんとなく品種の組み合わせを考えておくと、それぞれの開花時期がずれるので春から秋まで彩りを楽しむことが可能です。
「順化」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これは人の手を加えなくても繁殖が自然に連鎖することを言います。
その場所に球根を「順化」させれば、周囲はパッと華やぎ、蝶やミツバチのランチにもなるのです。
この場所だけで外にはみ出さないようにするとき以外、はみ出した球根をわざわざ取り除く必要はありません。ほんとに手が掛からないんですよ。
球根の植え方の具体的なコツ
広さと球根の数~バランスはあるの?
咲かせるにはお好みや方法を選ぶこともできます。
均一にきちんと並んで咲かせる目安としては、スペース30cm×30cmあたり10個が適当です。
私の友人はわざとバラっと球根を投げ込んで、花の並びを自然に広がったように見せる工夫しています。花たちは落された場所が自分の住所になり育っていきます。
このやり方をすると開いているスペースができるのであとから増えた球根が育ちます。
具体的に植える時期はいつ頃が最適?
ざっくりいって10月から12月ころ、詳しく言えば「地温が13~15度まで下がったころに準備」がベターです。
実際の土は空気より少し暖かいので、戸外の気温が13度以下でも大丈夫です。そんな気温が10日~2週間続いたらGOです。
球根を埋める深さって?
球根を植える場所は、日当たりが良くて水はけの良い場所を選びましょう。
また、球根の深さや間隔も重要です。
深さは球根の大きさの2~3倍程度、間隔は5~10cm程度が目安です。深すぎると芽が出にくくなり、浅すぎると乾燥や凍害に弱くなります。間隔が狭すぎると栄養が足りなくなり、広すぎると寂しく見えます。
プランターなどの栽培は少し別です。土が少ないのでしっかりと根が張れるように土は上から2cm~3cmの浅植えで十分です。
球根を植える穴を掘るには移植ゴテが適当です。でももっと広い面積いっぱいに掘るなら球根植機という便利な道具があります。
掘る深さに慣れている方は目測で決められますが、初心者さんは簡単な棒を用意したほうがいいでしょう。
植えた後のお手入れは簡単です
まず球根への水やりはサボったらいけません。乾燥しすぎると葉はついても花が咲かない現象が起こります。
ただし”過ぎたるは及ばざるがごとし”、どっと撒きすぎると球根がふやけたり腐ったりします。表面が乾いているときだけにしましょう。
地表に芽が出たら水やりはそれまでの半分程度にします。球根は冬の間水分を蓄えますからね、あまりやりすぎませんように。
成長したら葉は枯れるまで切り取らないようにします。球根は葉が太陽からの栄養分を吸収してくれる唯一の頼みです。夏が過ぎて秋になって色づき、黄色や茶色になったら切り取っても構いません。
球根を育てるにはこうして時折お手入れするだけですくすく成長してくれます。
秋植えの球根についてのまとめ
球根を植える楽しみはいくつかありますとご紹介しましたね。
一般的な球根は、花が終わったら深く掘って球根を管理します。
それに対して植えっぱなし球根というのは植え付けたら最後、もうその都度掘り起こす必要がないから便利です。そのままにしておくとまた時期が来ると花が咲きます、なので植えっぱなし球根などといいます。
これは球根の種類によって決まり、中には数年に一度掘り起した方が長く楽しめる種類もあります。
- それほど手数がかからないのにやがてきれいな花になります。
- 芽が出たよ~、から花が咲いたよ~まで、長い期間楽しめます。
- 植えっぱなしでもちゃんと花が咲く球根は品種によります。
①植えっぱなしで育てたい場合は、花が咲き終わったら花がらを摘み取り肥料を施します。
②その後葉が黄色くなってきたら球根を掘り上げて風通しの良い日陰で乾燥させます。
③植えっぱなしにできる品種があるので最初に選びます。
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