先週のゴルフ、お天気も良くてスコアも自己最高タイ、もうゴキゲンでした。
でも朝の練習グリーンでとても気になることを発見。
10人前後の方がせっせとパッティング練習。思い思いのゴルフパターなんですが、「ゴルフパターとプレーヤーの相性」がまったく合わない方が4名いらっしゃいました。
例えばタップ式に打つ方がヘッドの大きいネオマレットで、ストロークタイプで実にタッチが良い方なのにアクシネットタイプとかですね。
もっと自分に合ったタイプのゴルフパターなら、ハーフ1~2打違うかも…と余計なお世話を考えてしまったんですね。松山英樹プロが言うように、ゴルフと道具の相性はプレー以前のことです。
今日は「あなたに合ったゴルフパター探し」です。
ゴルフパターとプレースタイルが違うのはNG!
どのスポーツのアマでもプロでも、スポーツを趣味にしている方は少しでも良い結果を求めます。
当然ながらアマチュアのほとんどは、もともと持っている素質の半分程度しか実力が発揮できていません。逆に言えばそれだけ伸びしろがあるわけです。
本当は秘めたる実力があるのに全く結果に反映されない理由は二つだけ。
ひとつは練習方法、つまり打ち方の修練でありもう一方がギア(道具)との相性です。ゴルフは典型的な「道具を使うスポーツ」ですからね。
今回はゴルフパターという大事なギアにスポットを当てます。
ゴルフはグリーン上が勝負
「道具なんてなんでもイッショでしょ、要は使う人の技術レベルの話だけよね。上手い人は何を使っても関係ないかも~?」
実際はそうではなく、上手い人ほどギア(クラブ)の性能の細かい部分にこだわります。先ほどもありましたが感性と打ち方(クセ)は別モノだからですね。
同時に初心者はまだクセだらけなのに道具にこだわらないというのは変な話です。
ゴルフは言い方を変えると「クラブに合わせてスイングする」という側面があります。
イチロー選手が「アオダモ製のバット」にかなりこだわりました。アオダモのバットは軽くてしなやかで打球の反発力が高いとされています。
彼はグリップの太さが1mm違うことを即座に察知できた達人でした。2016年にアオダモが枯渇し、ついに白樺製にチェンジしました。
ゴルフでまったく同じプレースタイルの方はいません。年齢、性別、体型やら体力も違うことに加え、根本的な「感性」が人によって異なるからです。
それが一番はっきり出るのはパターかも知れません。ゴルフパターのタイプと相性は直接スコアに表れます。そんなわけで今回は失敗しないゴルフパター選びに必要な、”タイプの基本”について解説いたします。(パターのフェース素材やネック形状は次回になります)
ゴルフパターの打数がスコアに与えるインパクト
パターの数がスコア全体に与える影響についてはすでに研究が尽くされているようです。
すべての方に共通しているとはいえませんが、通常パターの数が少ないほどスコアは良くなります。
ゴルフパターのタイプと自分の打ち方を承知しておく
パター選びで大事なことは、90%以上自分のプレースタイルに合わせたいならオーダーメードしかありません。
そこまでしなくても一番相性が合いそうなゴルフパターを手に入れたら、今度はあなたがパターの性能に自分から合わせる打ち方をすればいいんです。ゴルフのギアはほとんどそのようになります。
初心者の方は「パターの打ち方なんて誰でも同じ」と思いがちです。でも打つ人の数だけスタイルがあります。例えば下の図で示すのは「フェースローテーション」ですね。これはほんの一例にすぎません。
ローテーションするかしないか、その大きさはどうか?
このパターヘッドの動かし方とパターのタイプが合わないとプロでも苦労します。
ゴルフパターをタイプで分けると4種類になります。
それではパターをタイプ別に分けてわかりやすく比較してみましょう。
「各タイプの特徴」と書かれた枠の中のテキストをクリックすると、そのタイプの商品が見つかります。
You can have whatever you like. 🎶
— PING GOLF (@PingTour) October 20, 2023
A #PLD Anser 30, custom-built for T.I. (@tip) with a matte-black and red nod to the @AtlantaFalcons.#PLDCustomSpotlight | #PlayYourBest pic.twitter.com/LJWvtJDB5w
Taking the wraps off smarter putting. ✨#OdysseyAiONE 🌀 #PuttSmarter pic.twitter.com/rjdu1DEPIr
— Odyssey Golf Tour (@OdysseyGolfTour) November 8, 2023
フェースが薄いためソフトなフィーリングと高い慣性モーメントを提供します。
長所=ここ10年ほどで人気的にはトップになったのがネオマレット。当初は“ツーボールタイプ”をプロが使ってどんどん勝ったため話題になりました。マレットに輪をかけてヘッドが巨大化、ますますぶれにくくストロークが安定しました。若干のミスヒットでも本来の方向と距離のダメージが少ないタイプです。ヘッドが大きいということは方向(アライメント)が決めやすく、視覚的に狙いやすいのも特徴です。
まだパットのラインが読み切れない初心者さんにお勧めです。ネオマレットタイプなら視覚的なメリットが役に立ちます。
多くのタイプがマレット型よりもヘッドが大きく、長方形に近い形をしているため、アドレスの時からまっすぐに構えやすいのが特徴です。
短所=ヘッドが大きく重いのであまり女性向きではありません。さすがに重さと大きさが操作性を悪くする側面もあります。直線的な打ち方なので機械的なストロークができる方向きです。
There's nothing like hitting the range with the squad, especially when you're the best players in the world. 🙌
— TaylorMade Golf (@TaylorMadeGolf) November 6, 2023
Watch #TeamTaylorMade go through their bags: https://t.co/gNEamYvi3f pic.twitter.com/NFv3a9hYbP
長所=L字タイプのパターは感覚的に言えばアプローチと同じです。アプローチクラブはスイング中フェースを開閉します。シャフトがパターの根元についているのでアイアンショットの感じになるわけです。なので花道から寄せる感覚がポイントなのでこの辺が好みの分かれ道かもしれません。パター任せでパッティングするのではなく、フィーリングを重視したい方にとっては相性のいいパターです。かつてはジャンボ尾崎やフィルミケルソンが愛用していましたね。
短所=長所と表裏一体になります。パターの重心はグッとトゥに偏っているため、、ミスをした場合にネオマレットのようなリカバリー性能が高くありません。
きっちり芯で打てないと距離が出ないだけでなく方向性も損なわれてしまいます。(非常に品薄)
ゴルファーのあこがれ・スコッティキャメロン
世界中で愛されているプレミアムなパターブランドといえばスコッティキャメロンです。
タイガー・ウッズをはじめ世界中のトッププロたちから得たノウハウをフィードバックし、常に進化を続けるパターの最高傑作ともいえるブランドです。
スコッティキャメロンのパターは、実際にプレーをするゴルファーの意見を取り入れているため、現代にマッチしたパターが販売されていることも大きな特徴です。
プロゴルファーにとっては勝敗を左右するほど重要な存在であり、その信頼性は世界中のゴルファーから高く評価されています。
「和訳」第22弾のマイガール・リミテッドを発表!スコッティキャメロンの細心の注意を払った職人技と細部へのこだわりの実現。セレクトショップでは数量限定で販売中です。Unveiling the 22nd My Girl Limited: A realization of Scotty Cameron's meticulous craftsmanship and eye for detail. Available in extremely limited quantities at select @Titleist golf shops on November 17th.https://t.co/tRtmazFHXx
— Scotty Cameron (@ScottyCameron) November 7, 2023
自分に合ったゴルフパターのまとめ
ゴルフのパターのタイプや種類はまさに千差万別です。
初心者さんは「なぜそれほど必要なの?」と訝るかもしれませんね。
それだけゴルファーの数が多いからなんですね。
本来ならパターに限らず、ドライバーからアイアン、アプローチクラブまでゴルファーの数だけあったらいいんですがそうもいかないでしょう。それならなかでもあっているギアを探し、打ち方というかクセに対応させたほうがゴルフがやさしくなりますからね。
次回はゴルフのパターフェース素材やネック形状についてわかりやすくお話します。
パター~うまく打つために必要な「3点原理」
最近のパターの新製品には、それぞれのタイプごとの良いとこどりしたものもあります。例えばマレットとL字タイプの合体タイプなどです。
どんなパターでも原則論があります。パターと限定することなくドライバーからアイアンまで、すべてのギアに関しては「3点原理」があります。
ボールには重心があり、その重心に向って伸びるギアの重心とスイートスポットを線で結んだラインがあります。
この3点が1直線であればあるほど、イメージとの誤差が少ないショットが完成します。3点がずれた分だけ予想しない回転が生じます。(3点とは、ボールの重心+打点+クラブの重心)
その点をよく考え合わせることが、じつはパター選びの一番大きな参考になるはずです。ヘッドの重心は低めのものが多く、ミスヒットに強いやさしいパターともいえます。
ネックがないモデルも多く出ていて、構えやすくボールをフェースの芯でとらえやすいタイプです。
名言に学ぶ~パターの極意
「ゴルフで一番難しいのは5フィート(1.5m)前後のパッティングだ」といわれます。100を切れるレベルとそこまでいかない方の差は様々ではありますが、およそ1.5mを半分入れればあらかたの方が100以下のレベルになれます。
アーネスト・ジョーンズはこんなことを言っています。
『ゴルフが上手くなりたいなら確実な方法がある。毎日1メートルのパットばかり練習しなさい』。
全く同感ですね。初心者の方は周囲にそういってくれる先輩がいないせいかどうかわかりませんが、打ちっぱなし練習場には足しげく通っても自宅でのパッティング練習は意外とやりません。
ゴルフのスコアの40%はパターで作られたものです。
筆者はパターフェチなので、キャリアン十年の間で50本以上買い込みました。新しいパターを買って家に帰ると、さっそく嗅ぎつけた嫁さんが奥のほうで大声を出します。
「また買ったの~~ぉ、腕を変えなさいよ、ウデを!」などと皮肉られますが一向気にしていません。懲りないゴルファーの1人です。
ちなみに、アーネスト・ジョーンズはとことんゴルフを愛した精神科医で精神分析家だったのよ。フロイトやユングと交際し、のちにフロイトの亡命を助けた人。
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