雑学小辞典、今回はリンゴのことを根掘り葉掘り、楽しいエピソードを3話交えながらおにぎやかに書いてみたいと思います。
リンゴとバナナは果物の人気を二分する東西の横綱です。ではリンゴの種類はどのくらいあるかご存じですか?
数百種類?いえいえ、リンゴの種類は世界中で数千種類以上あると言われています。日本国内だけでも2,000種類近い品種が栽培されているんですよ。
今日は「リンゴ・ワールド」、皆さんの大好きなリンゴの魅力をたっぷりとお伝えしていきますので、お楽しみに!
バナナの種類って知ってる?実は世界には1000種類以上もあるんだよ!一番有名なのは「カヴェンディッシュ」という黄色いやつ。でも他にも「レディフィンガー」ってピンクっぽいのとか、「ブルーコンゴ」とかいう青いバナナもあるんだって!
リンゴの人気が衰えない原因てなんだろう?
リンゴは品種によって、味、色、形、大きさなどが大きく異なり、それぞれに特徴があります。例えば、甘みが強くジューシーな品種や、酸味が強くさっぱりとした品種、赤色、黄色、緑色など、様々な色合いのリンゴがあります。
リンゴが果物の中で常に高い人気を誇る理由は、様々な要因が考えられます。
これらの要因が複合的に作用し、リンゴは果物の中でも特別な存在として、人々に愛され続けていると考えられます。
リンゴ・林檎・りんご~3つのエピソード
リンゴに関する面白いエピソードはいくつかありますね。
エデンの園のリンゴの話=旧約聖書に登場するアダムとイブが禁断の果実として食べたリンゴは、人類の原罪を象徴する有名なエピソードです。
ギリシャ神話の話=ギリシャ神話にはヘラクレスが黄金のリンゴを奪い取るという冒険譚や、パリの審判で金色のリンゴが重要な役割を果たすなど、リンゴが登場する神話が多く存在します。
それではみなさんがよくご存じの3大エピソードを紹介しましょう。
エピソード~「アップル社」はなぜリンゴ?
スティーブ・ジョブズが社名を「アップル」にした理由には、いくつかのエピソードがあります。その中でも有名なのが、彼が実家のリビングで友人と一緒に過ごしていたときのことです。
当時、スティーブは大学を中退し、さまざまなことに挑戦していました。友人たちとアイデアを出し合っているとき、彼は「果物の名前にしよう!」と提案しました。その中で彼が最初に出したのが「アップル」という名前でした。
この名前の由来については諸説ありますが、一説によると、スティーブが実家で育ったオレゴン州のリンゴ園が影響していると言われています。また、リンゴという果物は親しみやすく、覚えやすいという特徴があります。このことから、スティーブは自分たちの会社も同じように親しみやすく、覚えやすい存在にしたいと考えたのかもしれません。
さらに、リンゴという果物は知恵の象徴ともされており、知的で創造的なイメージを持たせたかった可能性もあります。スティーブは常に革新的な製品を作り出すことを目指しており、その思いが社名にも表れているのかもしれませんね。
また、別の説では、当時スティーブが果物の名前を考えていたときに、友人が指摘したことが影響しているとも言われています。友人は「アップル」という名前は親しみやすいし、電話帳にも載っているから便利だと言ったそうです。この意見がスティーブに影響を与えたのかもしれませんね。
いずれにせよ、スティーブが「アップル」という社名を選んだ理由には、彼なりの思いやこだわりが詰まっているようです。果物の名前を選んだことで、親しみやすさや覚えやすさを追求し、さらには知的で創造的なイメージを持たせたかったのかもしれません。
その後、彼が率いるアップルは世界中で多くのファンを持つ会社に成長しました。スティーブの決断が、会社のブランドイメージ形成に大きく貢献したことは間違いありませんね。
全く個人的見解ですが、アップルのリンゴを齧(かじ)ったロゴマークは、「ちょっくらアイザック・ニュートンの理論を齧ったぜ」に掛けているような気がしますが…。
美空ひばりさんの「リンゴ追分」誕生秘話
「リンゴ追分」は、美空ひばりさんの代表曲の一つであり、日本の歌謡史に燦然と輝く名曲です。この曲が誕生するまでの背景には、様々なドラマがありました。
ラジオドラマ「リンゴ園の少女」との出会い
1952年、ラジオ東京(現在のTBSラジオ)で放送されたラジオドラマ「リンゴ園の少女」の挿入歌として、「リンゴ追分」は誕生しました。
このドラマは、青森県のリンゴ園を舞台に、若い娘の切ない恋物語を描いたもので、その中で「リンゴ追分」は、主人公の心情を代弁するような歌として登場します。
ストーリー=両親のいない歌の好きな少女が祖父や祖母とともにリンゴ園で働いていました。亡き母を慕って歌う少女のことを知った作曲家が東京から来るのですが、なんとその人こそ少女の父親だったのです。
このドラマ、最初は19回で始まったんだけれど人気が出てついに39話まで続いたのよ。最終回はクリスマスに当たったのでひばりさんは「ホワイトクリスマス」や「ジングルベル」を歌いました。この後、松竹が便乗して映画化したんです。
作詞・作曲家との出会い
作詞:小沢不二夫
小沢不二夫氏は、この曲の歌詞で、リンゴ園の美しい風景や主人公の心の内を繊細に描き出しました。
特に、故郷を離れて都会に出てきた女性の切ない想いが、多くの人々の共感を呼びました。
作曲:米山正夫
米山正夫氏は、津軽地方の厳しい自然と人々の暮らしを音楽に昇華させ、哀愁漂うメロディーを生み出しました。このメロディーは、ひばりさんの歌声と見事に融合し、名曲としての地位を確立しました。
※当時の日本コロンビアというレコード会社は、1952年5月にラジオドラマの主題歌「リンゴ園の少女」をリリース。最終的に70万枚を売り上げました。
なお、挿入歌「リンゴ追分」はB面でしたがこちらのほうがヒットしたわけです。
「リンゴ追分」の知られざるエピソード
- 新曲発表の場: 1952年、美空ひばりさんは「ひばり独唱会」を開催し、「リンゴ追分」を含む4曲を初披露しました。
- 聴衆の感動: 初披露の際、聴衆は「リンゴ追分」の哀愁漂うメロディーと切ない歌詞に心を揺さぶられ、大きな感動を覚えたと言われています。
- ひばりさんの歌唱力: ひばりさんの情感豊かな歌声が、歌詞の世界観をさらに深め、聴く者の心に響きました。
大ヒットの要因
- ひばりさんの歌唱力: ひばりさんの圧倒的な歌唱力が、曲に生命を吹き込みました。
- 切ない歌詞: 故郷を離れて都会に出てきた女性の切ない想いが、多くの人々の心に響きました。
- 美しいメロディー: 米山正夫氏が作曲した美しいメロディーが、人々の心に残りやすかったと考えられます。
- 時代の背景: 戦後復興期の日本において、人々は故郷や家族への想いを強く抱いており、「リンゴ追分」の歌詞が、多くの人々の心に共鳴したと考えられます。
「リンゴ追分」は、ラジオドラマ、作詞・作曲家、そして美空ひばりという才能が奇跡的に結びついた結果、生まれた名曲です。
青森県の美しい風景、故郷を離れて都会に出てきた女性の切ない想いを歌ったこの曲は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。
ちなみに追分(おいわけ)とは、道が二つに分岐する地理的な意味を持っています。
万有引力を発見したアイザック・ニュートン
アイザック・ニュートンが万有引力を発見したというエピソードは、世界中で広く知られていますが、その詳細については様々な解釈や伝説が存在します。
最も有名なエピソード
最も有名なのは、ニュートンがリンゴの木の下で休憩中に、熟したリンゴが落下するのを見て、万有引力の法則をひらめいたという話です。このエピソードは、ヴォルテールによって広められたと言われています。
しかし、このエピソードが厳密に事実であるという証拠は、残念ながらありません。 ニュートン自身が生涯、このエピソードについて明確に言及した記録も残されていません。
実際のところ
ニュートンが万有引力の法則を発見するに至った過程は、より複雑で長いものでした。彼は、ケプラーの惑星の運動に関する法則や、ガリレオの力学に関する研究など、多くの先人たちの業績を踏まえて、長年の研究と考察を重ねた結果、万有引力の法則にたどり着いたと考えられています。
リンゴの落下という出来事は、ニュートンにヒントを与えた可能性はありますが、万有引力の法則発見の直接的なきっかけだったとは言い切れません。
なぜこのエピソードが有名になったのか
このエピソードが広く知られるようになったのは、シンプルで分かりやすいという点が大きいと考えられます。科学的な概念を、身近な出来事に結びつけることで、多くの人々に理解されやすくなったのです。
重要なのは
ニュートンがリンゴの落下から直接的に万有引力を発見したか、というよりも、彼が自然現象に対して深く思考し、普遍的な法則を発見しようとしたことです。このエピソードは、科学的な探究心や発見の喜びを象徴するような物語として、人々に語り継がれてきたと言えるでしょう。
ニュートンの万有引力の発見に関するエピソードは、必ずしも事実とは限りませんが、科学史における重要な出来事を象徴するような物語として、人々に語り継がれています。このエピソードを通して、科学的な探究心や発見の喜びを学ぶことができるでしょう。
当時、天体の運動や惑星の軌道に関しては、ケプラーの法則などが既に知られていましたが、地球上で働く力と宇宙で働く力が同じものであるという考えはまだ確立されていませんでした。ニュートンは落ちたリンゴを見て、地球の重力が月や惑星にも作用していると考えたのです。
リンゴが日本で人気の理由~リンゴのまとめ
- 国民的な果物: リンゴは、古くから日本人に親しまれてきた果物の一つで、国民的な果物として定着しています。
- 一年を通して楽しめる: 早生種から晩生種まで、様々な品種があり、一年を通して楽しむことができます。
- 栄養価の高さ: ビタミンCや食物繊維が豊富で、健康志向の高まりとともに、その栄養価が注目されています。
- 調理の幅広さ: 生食はもちろん、ジャム、パイ、ケーキなど、様々な料理に利用できるため、食卓を彩る食材としても人気です。
- 贈答品としても人気: 贈答品としても喜ばれる果物であり、お歳暮や贈答用として選ばれることも多いです。
人気の品種
日本のリンゴの中でも特に人気が高い品種としては、以下のようなものが挙げられます。
- ふじ: 日本を代表する品種で、甘味と酸味のバランスが良く、シャキシャキとした食感が特徴です。
- シナノスイート: 長野県産の品種で、甘みが強く、ジューシーな味わいが人気です。
- 王林: 青リンゴの代表的な品種で、爽やかな酸味が特徴です。
- 紅玉: 酸味が強く、ジャムやお菓子作りに最適です。
リンゴの産地
日本のリンゴの主な産地は、青森県、山形県、長野県などです。これらの地域では、リンゴの栽培が盛んで、高品質なリンゴが生産されています。
まとめ
リンゴの旬は品種によって異なりますが、一般的には秋から冬にかけてが旬です。
リンゴは、その美味しさ、栄養価の高さ、そして日本の食文化に根ざしていることから、日本人の多くに愛されている果物です。今後も、その人気は衰えることなく続くでしょう。
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