日本はラーメン大国です。ラーメンとカレーが嫌いという方にはめったにお目にかかれません。今回の雑学小辞典、インスタントラーメンではなく本格派ラーメンの豆知識が満載です。
折しも、10月17日に東京都内で『ミシュランガイド東京2025』の記者会見がありましたね。今回初めて掲載されたお店は「RAMEN MATSUI」「塩そば 時空」「函館塩ラーメン 五稜郭」の3店。
ミシュランガイド東京はアジア初のミシュランガイドとして07年に創刊されました。08年以降も毎年発行され、今回で17回目。ラーメン部門ができてから今年で10年、最初は醤油ラーメンの受賞が目立ちましたが近年は多様なラーメン店が登場しています。
それではさっそく「ラーメン質問箱」から行ってみましょう!
ミシュランガイド~星のつけ方
一つ星:そのカテゴリでとくにおいしい料理
二つ星:遠回りしても訪れる価値のあるすばらしい料理
三つ星:そのために旅行する価値のある卓越した料理
これ以外に、星は付かなくても「価格以上の満足感が得られる料理」を提供している店を「ビブグルマン」として紹介しています。
ラーメン部門は14年発行の『ミシュランガイド東京2015』から新設されました。最新版では、ビブグルマンが17店掲載され、ラーメン部門では今年も星付きのお店はありませんでしたね。
あなた好みの〇系ラーメンもお味の各種もずらっとそろったラーメン市場。お出かけなしでご家庭で味わえます。保存もできるラーメンもあります。
ラーメンは歴とした「日本食」~ラーメン・トリビア
日本はラーメン大国ですが、インバウンドの人たちはラーメンをどう感じているんでしょうね?
一部の外国人観光客は、ラーメンを食べること自体が一種の文化体験だと感じています。ラーメンは「最も満足した飲食」として20.2%の回答率で1位に輝いています。
アニメや映画で見たシーンを実際に体験できるのですから、それはもう大興奮。
そして、ラーメンの味わい自体が、国際的な舌にも合うようです。特に豚骨ラーメンは、その濃厚な味わいで、欧米人の心をつかんで離しません。
さらに、ラーメン店の行列は、ある種の心理的効果を生み出しています。長蛇の列を見て、「これは絶対に美味しいに違いない」と期待が高まるわけです。
そして、その期待は裏切られることが少ない。実際に食べてみると、その期待を上回る美味しさに、インバウンドのお客様は感動のあまり、涙を流すことも!??
しかし、ラーメン愛は味だけではありません。多言語メニューやQRコードオーダー機の導入など、訪日外国人観光客に優しいサービスも、ラーメン店の人気を後押ししています。言葉の壁を感じさせない工夫が、ラーメンという食文化をより身近なものにしているのです。
日本のラーメンは、ただの食事を超えた存在。それは、訪れる人々にとっての冒険であり、記憶に残る体験なのですね。インバウンドのお客様にとって、ラーメンは日本の象徴とも言える存在になっているのかもしれませんね。
ラーメン・ア・ラ・カルト~イチからジュウまで質問箱
50年位前まで、日本料理を代表する食べ物は寿司、天ぷら、刺身が相場でした。
日本の政府観光局が2009年に行った調査では、寿司に次いでラーメンが2番目に高い人気となっています。満足度という点からも「ラーメン」は大きな注目を集めています。
ラーメンの世界的な人気をけん引しているのがアメリカです。2000年に入ってから火が付いたアメリカの”ラーメンブーム”は年々盛り上がるばかり。
現地でも毎日のように新しいラーメン店が開店し、行列ができています。すでにラーメンはアメリカに根を下ろした「ひとつの食文化」になったといっていいでしょう。
ラーメンは日本食?それとも中華料理?ルーツを探る
ラーメンの起源については、まるでミステリー小説のような謎が多いですね。江戸時代に中国から伝わったとされる「汁そば」がラーメンの始まりという説がありますが、実はそれよりもっと古い、室町時代の記録にもラーメンらしき食べ物が登場するんです。
そう、1488年に京都の僧侶たちが「経帯麺」と呼ばれる麺を食べていたという記述があるのです。これが現在のラーメンの麺に近いのではないかと考えられています。
さて、ラーメンが日本中に広まったのは明治時代になってから。横浜中華街に中国人たちが中華料理店を開業し、「南京そば」として日本人にも食べられるようになりました。そして、1910年には東京浅草で日本初のラーメン店「来々軒」が開業し、醤油ラーメンの元祖とも言われています。
しかし、ラーメンは日本で独自の進化を遂げ、中国のラーメンとは全く別のものになりました。
日本のラーメンは「かん水」を使った麺が特徴で、これが麺のコシや黄色い色を出す秘密です。中国のラーメンにはこの「かん水」は使われておらず、食感も異なります。スープや具材に至っても、日本のラーメンは地域ごとに特色があり、多様性に富んでいます。
結局のところ、ラーメンは日本で生まれ変わった中華料理と言えるでしょう。中国から伝わった麺料理が、日本の食文化と融合し、今や世界中で愛される「日本食」としての地位を確立したのです。ラーメンのルーツを探る旅は、まだまだ続きそうですね。次はどんな驚きが待っているのでしょうか。ラーメンの歴史、それはまさに「麺」リアスな冒険なのです!
「かん水」ってナニ?
かん水はラーメン界のスーパーヒーロー!
小麦粉にパワーを与えて、麺に弾力と独特の風味をもたらします。
この不思議な粉(または液体)は、中華麺をただの麺から「ラーメン麺」へと変身させる魔法の材料です。
かん水なしでは、ラーメンはただのスープに浮かぶ悲しい小麦粉の塊になってしまいます。それはちょっと想像したくないですね!
実は、かん水は炭酸ナトリウムや炭酸カリウムなどのアルカリ性物質で、麺を黄色くし、あの「コシ」を生み出す秘密兵器なんです。ラーメン愛好家の間では、かん水は「中華麺の魂」とも呼ばれています。なんだかカッコいいですよね!。
ラーメンのどんな種類が好きですか?醤油、味噌、塩、それとも豚骨?
「ラーメン」、この魔法のような麺料理には、醤油、味噌、塩、豚骨という四大ベース味があります。それぞれの味の特徴を探る旅に出かけましょう!
まずは、醤油ラーメンから。このクラシックな選択肢は、ラーメン界の「黒スーツ」です。どんな場面でも合わせやすく、失敗知らず。醤油ベースのスープは、透明感がありつつも深い味わいを持ち、鶏ガラや魚介のだしと組み合わせることで、その複雑さが増します。
次に、味噌ラーメン。これはラーメン界の「冬のコート」。寒い日にはこの濃厚で温かみのある味が体を芯から温めてくれます。味噌ベースのスープは、味噌の種類によってさまざまな風味が楽しめ、野菜やバター、コーンなどとの相性も抜群です。
塩ラーメンは、シンプルイズベストを地で行く「白Tシャツ」のような存在。塩の種類によって微妙な味の違いが生まれ、だしの風味をダイレクトに感じられるのが特徴です。透き通ったスープは、素材の良さが際立ちます。
最後に、豚骨ラーメン。これはラーメン界の「ロックスター」。濃厚でクリーミーなスープは、長時間煮込んだ豚骨から得られるコラーゲンたっぷりの白濁スープが特徴です。豚骨のだしは、その強烈な味わいでファンを魅了し続けています。
さて、あなたはどのラーメンを選びますか?醤油のクラシックな魅力、味噌の温かみ、塩のシンプルな美味しさ、それとも豚骨の濃厚なインパクト?選択は無限大です!
ラーメンの進化?インスタントラーメンが口火役だったのね。1973年に日清食品のカップヌードルが爆発的なブームになったんだけれど、アメリカ人にとってラーメンといえば「安い食事、貧困食、非常食」でした。でもいまやラーメンは最も大きなトレンドであり、ラーメンがグルメな麺料理に変身したってことね。
ラーメンの「味変」てご存じ?ちょい足しメニューで味が激変!
ラーメン愛好家の皆さん、こんにちは!今日は、あなたのラーメンライフをレベルアップさせる「味変」の秘密に迫ります。ラーメンの味変とは、まさに魔法のようなもの。一口食べれば、「あれ?これはもしかして高級店の味?」と錯覚するかもしれません。では、どうやってこの魔法を実現するのでしょうか?
まずは、シンプルな醤油ラーメンから。ここにバターをひとかけ、そしてキャベツの甘みを加えるだけで、あなたの家が瞬時にラーメン屋さんに変身!もし冒険心がくすぐられるなら、海苔の佃煮やキムチの素を加えてみてください。ピリ辛好きにはたまらない味わいに。
次に、塩ラーメン。これには、卵を溶いて加えるとスープがまろやかに。さらに、ご飯を投入すれば、ラーメンリゾットの完成です。オリーブオイルや粉チーズを加えれば、イタリアンシェフもびっくりの洋風ラーメンに。
味噌ラーメンの場合は、コーヒーや甘酒を加えるという斬新なアイデアも。味噌とコーヒー?意外と合うんです。また、ピーナッツバターや牛乳を加えると、クリーミーで深い味わいが楽しめます。
最後に、とんこつラーメン。こちらにはニンニクやネギをたっぷりと。柑橘類の果汁を加えると、さっぱりとした味わいになります。辛子高菜をトッピングすれば、本場福岡の味がお家で楽しめますよ。
いかがでしたか?これらのちょい足しテクニックで、毎日のラーメンがグルメな冒険に変わります。さあ、今夜はどんな味変を試してみますか?ラーメンの魔法使いとして、あなたの創造力をフルに活用して、お腹も心も満たされる一杯を作りましょう!
アメリカで高速力で普及するラーメンブーム~これからの未来展望
日本から一風堂や一蘭がニューヨークに出店して以来、アメリカでのラーメンブームは加速度的に成長を遂げています。2000年代から始まったこのブームは、今や外食や家庭での食事の選択肢として定着しており、ラーメンの人気は日本のポップカルチャーの発展、インフレーションによる低価格のインスタントラーメンへの注目、そしてラーメンの柔軟性によるものです。
日本のアニメやポップカルチャーがアメリカで人気を博していることが、ラーメンの人気にも寄与しています。物価上昇により、低価格でおいしいインスタントラーメンへの注目が集まっており、例えば、日清食品の2022年度第4四半期の売り上げは前年度比で41%も増加しました。
ラーメンは、ベジタリアンや宗教上のタブーにも適応できる柔軟性を持っており、ピザのように様々な食文化にアジャスト可能です。
オンラインオーダー対応ラーメン店の浸透、全米ラーメンチェーンの登場、とんこつラーメンに続く新たな人気ラーメンの登場、米粉で作られた麺を使用したラーメンの人気上昇など、ラーメンブームの未来は非常に明るいものとなりそうです。
アメリカの食文化におけるラーメンの位置づけは、今後も高まることでしょう。
まとめると、アメリカにおけるラーメンブームは、日本の食文化の素晴らしい輸出品として、今後も多岐にわたる展開が期待されます。
新しいラーメンの形、オンラインオーダー対応のラーメン店、全米ラーメンチェーンの登場など、ラーメンの未来は非常に明るいものとなりそうです。
アメリカの食文化におけるラーメンの位置づけは、今後も高まることでしょう。そして、私たちはそのすべてを「おいしい!」と叫びながら見守っていくことでしょうね。
ニールセンIQが発表した数字によると、米国のラーメン系小売売上高は2000年以降72%増加したんだとか。2010年には1年でアメリカ人は16億ドル以上のラーメンを購入したという統計もあるんだ。
拡散し世界中で独り歩きを始めたラーメンのまとめ
50~60年ほど昔の話、全国で平均して40円もあれば「中華そば」が食べられました。もちろん今のラーメンとは違う味です。今日のラーメンにたどり着く過程の料理でした。
でも食べ盛りの中学生や高校生の人気の的で、放課後は中華そば屋あ混雑したものです。
今日のラーメン、都内では長~い行列ができ数百メートルに及ぶことさえも。1時間前位なんて聞くとなんか、並ばなけれあいけないような気がして気づけば自分が行列に加わっていたなんてこともありました。そしてアツアツのラーメンを食べた後は必ず満足した自分がいるのです。
日本人の中には週に2、3回どころか5回も通ったという猛者もいました。平均的な彼らはかならず汗を流し、舌鼓を打ちながら店から出てきます。
先日隣り合わせたスペイン系アメリカ人のラームさんは言います。「おいしいラーメンを食べるだけでなく、ラーメンについて学ぶことも大切です」と。彼が言った「ラーメンは日本人の国民食」という言葉が印象的でした。
ラーメンはコーディネートがやさしいので、世界中の多くの国にラーメンの独自のバージョンがあります。筆者が3年間滞在していたマレーシアのシンガポールにも日本のヌードル「本格的なラーメン」がありました。
イスラム圏でありたくさんの宗教が混在する街でもアレンジが簡単なんですね。だから、ラーメンは理解しやすい料理であり誰からも支持されやすい料理だといえるんです。
ただ、容易に説明がつかないのは、ラーメンと日本のポップカルチャーがほぼ同時期に人気を集めているという点ですね。アニメや日本のポップカルチャーを楽しむ世界の人の中には、ラーメンを「日本のポップカルチャーを象徴する食べ物」と捉える傾向があるのかもしれません。
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