筆者は将棋が好きで、都内に住んでいたころは千駄ヶ谷の旧将棋会館に何度も通ったものです。
たったいま、”ABEMA”に映し出されているのは将棋の第37期・竜王戦の第2局、藤井聡太竜王対佐々木勇気八段の一戦です。
といいましても今回は将棋の話ではありません。その竜王戦が行われている場所が福井県あわら市の「あわら温泉」なんですね。かなり昔ですが行ったことがあります。とても良い温泉です。
最近は「あわら温泉」が通称ですが、以前は芦原温泉と書いていました。福井県屈指の温泉街として「関西の奥座敷」と呼ばれたくさんの方がこの温泉に通い、温泉療法医がすすめる「名湯百選」にも選ばれています。
そんなわけで今回は「温泉」を丸ごと解説します。それにしても藤井聡太七冠は毎回タイトル戦が最高級の温泉に行けて羨ましい限り。
温泉だよ、全員集合!~知らなかった!温泉の雑学小辞典
日本に温泉が多く湧く理由は、地理的な要因と地質的な条件が関係しています。具体的には、日本が「環太平洋火山帯」に位置しているためです。この火山帯は、地球のプレートがぶつかり合う場所で、火山活動が活発で地熱エネルギーが豊富です。
温泉が湧く基本的な仕組みは以下の通りです:
地下水の加熱: 地下水が地中深くまでしみ込み、地下のマグマや熱を帯びた岩石層に近づくと、地熱によって水が温められます。
地圧による上昇: 温められた地下水が熱によって上昇し、地表に達します。この過程で、地中のミネラルやガスを含んだ温泉水が形成されます。
火山活動と断層: 日本には多くの火山と地震があり、それらが温泉の湧出を促進します。特に、火山の周辺ではマグマの熱が直接地下水を温めるため、温泉が豊富に湧く傾向があります。
このような自然条件により、日本各地には多種多様な温泉が存在し、古くからリラクゼーションや療養の場として親しまれてきました。
日本の温泉は数千か所に及びます
日本は、太平洋プレートとフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込むという、地質学的に非常に複雑な地域です。このため、火山活動が活発で、地下深くから熱が供給されやすい環境が形成されています。
日本の温泉地は非常に多く、正確な数を特定することは難しいですが、数千ヶ所とも言われています。温泉が湧く場所は、日本列島のいたるところに点在しており、特に火山地帯や地殻変動が活発な地域に集中しています。
温泉の選び方~今度はどこの温泉に行く?
まずは、温泉の種類を知ろう!日本には10種類の温泉があるって知ってましたか?単純温泉から放射能泉まで、バラエティに富んだ温泉が日本各地に湧いています。それぞれにユニークな特徴があり、あなたの求める効能にぴったりの温泉が見つかるはずです。美肌を求めるなら単純温泉、傷心を癒やしたいなら塩化物泉、疲れた体をリフレッシュしたいなら炭酸水素塩泉…選択肢は無限大!
次に、温泉の効能をチェック!温泉にはそれぞれに適応症があります。例えば、ある温泉は神経痛に効くとか、別の温泉は胃腸病に良いとか。
温泉によっては、ただのお湯じゃなくて、まるで魔法の水のような効果があるんですよ。温泉選びの際は、自分の体調や目的に合わせて、効能をしっかりリサーチしておきましょう。
そして、温泉の景観も大事なポイント。山々に囲まれた温泉、海を望む温泉、都会の真ん中の温泉…景色を楽しみながらのんびり浸かるのも、温泉旅行の醍醐味です。
温泉によっては、露天風呂から星空を眺められる場所もあるんです。ロマンチックですね!
日本全国、温泉天国!でも、温泉選びに迷ったらどうしよう?そんなあなたに、笑いあり、癒やしありの温泉選びガイドをお届けします!
さて、温泉地を選んだら、次は宿選び。温泉宿には、豪華な旅館からアットホームな民宿まで、いろいろあります。予算や好みに合わせて選びましょう。そして、温泉宿の食事も見逃せないポイント。地元の新鮮な食材を使った料理で、お腹も心も満たされます。
最後に、温泉エチケットを忘れずに。温泉では、他のお客さんに迷惑をかけないようにしましょう。入浴前のシャワーはマストですよ。そして、温泉の湯を飲んだり、飛び込んだりするのはNG。温泉の神様に怒られちゃいますからね!
というわけで、温泉選びは、自分のニーズに合わせて、楽しみながら選ぶのがコツです。日本の温泉を満喫して、心も体もリフレッシュしましょう!温泉旅行の計画は立ちましたか?それでは、素敵な温泉タイムをお過ごしください!
日本には多くの温泉地があり、観光地化されていない、またはアクセスが悪い秘湯が存在します。こうした温泉は、自然の中で静かに過ごしたい人にとって特別な魅力があります。以下は、観光地化されておらずアクセスが悪い温泉地のベストテンです。
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😍 観光地化されていない温泉おススメ~ベスト10
※今回掲載の画像は特定の温泉を示すものではありません。
- 高天原温泉(長野県)
日本で最も秘湯とされる温泉の一つ。標高2000mを超える場所にあり、登山をしないとたどり着けない。 - 三斗小屋温泉(栃木県)
那須連峰の山中にあり、車では行けず徒歩でしかアクセスできない。宿泊者しか入れない温泉。 - 田代温泉(岐阜県)
人里離れた山中に位置し、自然の中で静かに過ごせる秘湯。訪れる人が少なく、観光地化されていない。 - 湯俣温泉(長野県)
北アルプスの秘境にあり、徒歩で3時間ほどの道のりを登山して訪れる温泉。川沿いの自然湧出の温泉が魅力。 - 椹島温泉(静岡県)
大井川上流にある自然豊かな温泉。観光地化されておらず、訪れる人が少ない。 - 蔦温泉(青森県)
青森の山奥にある静かな温泉宿。歴史ある建物と湯治場の雰囲気がそのまま残っている。 - 雲見温泉(静岡県)
伊豆半島の海辺にある静かな温泉。小さな集落にあり、観光地化されていないのが魅力。 - 入之波温泉(奈良県)
奥吉野にある温泉で、山深い場所にあり観光客が少ない。温泉は秘湯として知られている。 - 黒川温泉(熊本県)
かつては秘湯だったが、現在でも自然環境を重視した運営がなされており、観光地化されていない静かな温泉。 - 岩井温泉(鳥取県)
山陰地方の古湯で、ひっそりとした雰囲気が漂う。観光客が少なく、落ち着いた時間を過ごせる。
😍 アクセスが悪い温泉地なので時間もゆったり~ベスト10
- 高天原温泉(長野県)
上記にも挙げたが、標高2000mを超える山岳地帯にあり、最寄りの交通機関からは長い登山が必要。 - 三斗小屋温泉(栃木県)
那須連峰の山中にあり、徒歩で3時間ほどの登山を要する温泉。アクセスが非常に悪い。 - 赤湯温泉(北海道)
層雲峡温泉の奥にある秘湯で、車では行けず、徒歩でのアクセスのみ可能。 - 湯俣温泉(長野県)
車で近づけないため、山道を徒歩で3時間ほど進まなければならない温泉地。 - 法師温泉(群馬県)
人里離れた山中にあり、電車やバスのアクセスが非常に悪い。秘湯中の秘湯として知られている。 - 北温泉(栃木県)
那須連峰の山中にある秘湯で、アクセスが不便。徒歩で山道を進む必要がある。 - 野湯・大牧温泉(富山県)
車で行ける場所が限られ、川を船で渡る必要があるアクセスの悪い温泉。 - 野沢温泉(長野県)
アクセス自体は可能だが、山間部にあり、大都市からの交通手段が少なく時間がかかる。 - 小川温泉(青森県)
青森の山奥にあり、公共交通機関が少ないためアクセスが非常に不便。 - 銀山温泉(山形県)
雪深い冬季にはアクセスが難しくなり、特に豪雪地帯に位置するため交通手段が限られる。
これらの温泉は、アクセスの難しさや観光地化されていないことから、静けさと自然の美しさを求める人々にとって理想的な場所です。
😍 日本でロケーションが良い温泉~ベスト8
温泉地の環境は様々ですが、どこも素晴らしい景観が見られます。
日本全体で景色の良い温泉を特に選ぶなら、自然環境と温泉の独特な雰囲気が融合した特別な場所が多いです。以下は、特に景色が美しいとされる温泉のベスト8ですが、筆者の個人的好みで選びました。
- 登別温泉(北海道)
地獄谷を背景にした迫力のある景観が特徴です。火山活動による湯煙と緑豊かな山々が調和しています。 - 箱根温泉(神奈川県)
富士山を望むことができる絶景の露天風呂があり、四季折々の自然が美しい。特に秋の紅葉が人気です。 - 由布院温泉(大分県)
由布岳を望む絶景温泉が有名で、朝霧に包まれる風景は幻想的。田園風景と温泉が調和した美しい景色が広がります。 - 銀山温泉(山形県)
大正ロマンあふれる街並みと、川沿いに立ち並ぶ温泉宿の風景が映画のようです。冬は雪景色が一層美しいです。 - 白骨温泉(長野県)
静かな山間にある温泉で、乳白色の湯が特徴。周囲の山々と緑豊かな自然が心を癒してくれます。 - 奥飛騨温泉郷(岐阜県)
北アルプスの絶景を望むことができる露天風呂が多く、特に冬の雪景色は圧巻です。自然との一体感を感じられます。 - 玉造温泉(島根県)
風光明媚な湖を見渡す露天風呂や、温泉街の川沿いに並ぶ宿が美しいです。古代から「美肌の湯」として知られています。 - 指宿温泉(鹿児島県)
砂蒸し温泉で有名な指宿温泉は、海を一望できるロケーションが魅力。桜島と錦江湾の景色が絶景です。
😍 日本で源泉の質が高い温泉~ベスト8
- 草津温泉(群馬県)
泉質:強酸性硫黄泉
特徴:日本でも最も酸性度が高い温泉で、強い殺菌力を持つ。皮膚病やアトピー、神経痛などに効果がある。 - 有馬温泉(兵庫県)
泉質:金泉(含鉄強塩泉)、銀泉(炭酸水素塩泉)
特徴:日本三古湯の一つで、金泉は高い殺菌効果と保温効果を持ち、銀泉は美肌効果や関節痛、神経痛に良いとされる。 - 道後温泉(愛媛県)
泉質:アルカリ性単純泉
特徴:日本最古の温泉の一つで、美肌効果が高く、歴史的にも重要。泉質はマイルドで万人に適している。 - 白浜温泉(和歌山県)
泉質:ナトリウム-塩化物泉
特徴:日本三古湯の一つで、殺菌力が強く、神経痛や皮膚疾患、冷え性に効く。保湿効果があり、美肌の湯としても人気。 - 酸ヶ湯温泉(青森県)
泉質:酸性硫黄泉
特徴:pHが低く、酸性度が高い温泉。湯治目的で長期滞在する人も多く、神経痛やリウマチに効果的。 - 伊香保温泉(群馬県)
泉質:鉄分を多く含む「黄金の湯」(含鉄-炭酸水素塩泉)
特徴:鉄分を多く含むため、血行促進や冷え性改善に効果的。昔ながらの湯治場の雰囲気を残している。 - 箱根湯本温泉(神奈川県)
泉質:アルカリ性単純温泉
特徴:疲労回復やリラクゼーション効果が高く、首都圏からのアクセスが良い。癖のない泉質で肌に優しい。 - 登別温泉(北海道)
泉質:硫黄泉、硫化水素泉、食塩泉、鉄泉など9種類
特徴:豊富な泉質を誇り、温泉療養効果が高い。疲労回復や皮膚病、リウマチなどに効くとされている。
これらの温泉地は、それぞれが特有の泉質を持ち、効能が高いとされています。温泉の成分が豊富であるため、湯治やリラクゼーション目的に訪れる人々が多く、体や心の疲れを癒すのに最適です。温泉の質が高いことが、日本の温泉文化の一部として深く根付いています。
温泉に行こう!~日本の温泉のまとめ
温泉愛好家の皆さんはよくご存じでしょうが、一度おさらいです。
地球の内部からの贈り物、温泉。それはまるで地球が私たちに「リラックスして!」と言っているかのようですね。でも、ただのお湯ではありません。これには、地上では考えられないほどの効能があると言われています。
まず、温泉の基本的な泉質から。単純温泉、炭酸泉、硫黄泉、鉄泉、塩化物泉など、さまざまな種類があります。これらの泉質は、それぞれにユニークな効能を持っているんです。
例えば、単純温泉は「疲れた体に優しいおばあちゃん」のように、関節痛や疲労回復に効果があるとされています。
一方、炭酸泉は「体内の掃除屋さん」で、高血圧症やリウマチの改善に役立つとか。硫黄泉は「美肌の魔法使い」とも呼ばれ、糖尿病や肌の美肌作用があるとされています。
そして、温泉の効能は、ただの伝説や迷信ではなく、科学的にも支持されているんです。温泉水に含まれるミネラル成分が、私たちの体にさまざまな良い影響を与えるというわけです。
ナトリウムは体内の余分な塩分を排出し、高血圧やむくみの改善を助けると言われています。硫黄は消毒作用や血行促進の効果があり、神経痛や関節痛の緩和に役立つとされています。
さて、これらの効能を聞いて、温泉に飛び込みたくなった方も多いのではないでしょうか?でも待ってください、温泉には注意点もあります。例えば、温泉付随ガスによる中毒や窒息死亡などのリスクもあるので、安全に楽しむためには、温泉地のルールや指示に従うことが大切です。温泉は自然の恵みですが、自然との共生を忘れてはいけませんね。
最後に、温泉はただのリラクゼーションの場ではなく、地域の文化や歴史を感じることができる素晴らしい場所でもあります。
温泉地を訪れることは、その地域の自然や人々との出会いを楽しむことでもあるのです。だから、次に温泉に行くときは、その温泉がどんなストーリーを持っているのか、ちょっと考えてみるのも面白いかもしれませんね。
それでは、温泉での癒しの時間を楽しんでください。ただし、温泉の精霊に会ったら、私のことは内緒にしておいてくださいね。彼らは、私が温泉の秘密をばらしてしまったことをあまり喜ばないかもしれませんから!
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