皆さんいかがお過ごしですか。
今日は世界で一頭という白いパンダの話題です。
今年の夏は厳しかったですね。動物たちも参ったでしょう。
動物大好き人間の私は暑さに負けず動物園に行きました。ペンギン、こんな猛暑は初体験かもしれませんね。滴る水の場所から動こうとしませんでした。
氷の塊でもプレゼントしたくなったのですがそうもいきません。でも、彼らの楽しそうな姿を見ているだけでちょっぴり涼しくなった気がしました。
さて、最新の旬な情報からピックアップした「気になる白いパンダのニュース」です。
白いパンダっているんですね~動物ニュースアラカルト
今日の気になる見出し、動物の旬な話題が5話のアラカルトと相成りました。
真っ白なパンダにはじまって東山動物園のジャガー舎完成、冬の訪れを告げに白鳥が飛来などなど、さっそく檻のなかに入ってみましょう。
真っ白なパンダ~アルビノってナニ?
パンダが可愛いと感じるのは東洋の国の人だけではありませんね、どうも世界共通のようです。先日もテレビで世界の動物園の紹介番組を見ましたがもうどこの国のパンダも大人気です。
ちょっと短いおみ足は大体黒い毛で、ブーツでも履いている感じ。
真っ白パンダを見たときにわかりました。パンダは耳と目の周りが黒いというのが最大のポイントだってことだっってことだったんですね。
※「アルビノ」の解説は最後にあります。
まずはそのホワイトパンダを見てもらいましょう。
この超レアなチャンスを見逃さないでくださいね!と書いてあるツイート。
Don't miss this ultra-rare chance! An all-white panda was spotted in the Wolong National Nature Reserve in southwest China's Sichuan Province. Watch this lovable, one-of-a-kind creature approach a female panda and her cub, who are believed to be its mother and sibling pic.twitter.com/vmJEluCtVM
— China Xinhua News (@XHNews) May 30, 2023
このツイートは「新華社(中華人民共和国の国営通信社)」です。
いまのところ世界に1頭しか確認されていないホワイトパンダ、アルビノ(後述)の白いパンダは2019年4月に初めて確認されていました。
「真っ白なパンダ発見!」という話で湧いたのは2019年のこと。画像1枚だけですがしっかり定点カメラに写っていました。
それ以来だれも姿を見ないまま今日に至ります。
そしてカメラにとらえられた動画が公表されました。
カメラを仕掛けた場所は標高2,000メートルにある中国南西部、四川省の臥龍自然保護区。世界のジャイアントパンダ全体の30%(150頭)が生息しているこのエリア、ユネスコの世界自然遺産にも登録される「ジャイアントパンダ保護区」。
まさにパンダの楽園です。ツイートの動画のように竹藪の中を元気そうに歩き回っている様子がバッチリ映し出されています。
真っ白なジャイアントパンダ
白いパンダをカメラが捉えたのは4年ぶりのこと。年齢は推定で5歳~6歳、すでに大人の体系。別なもう1頭は通常のオセロカラーで、おそらく2歳くらい。
パンダは2月末になると発情期を迎え、子連れのメスは非常に攻撃的になると話すのは臥龍自然公園のパンダ専門家。
ところが映像の大人のパンダはまったく落ち着いている様子です。一緒に映像に写っている子供パンダは妹か弟ということになりますね。なお白いパンダの子供がオスかメスかわかっていないそうです。
どうやらアルビノ(先天性色素欠乏症)であるらしく、パンダの最大の特徴である”black & white”のツートンカラーの毛並みはありません。
その原因は遺伝子の変異のせいだろうといわれています。ホワイトライオンやホワイトタイガーなどにも同じ特徴がみられますね。彼らは生理的に皮膚・目・毛に色をつけるメラニン色素をうまく作れない体質だと考えられています。
ちなみに中国ジャイアントパンダ保護研究センターの専門家の説明によると、この子は性的に成熟してきた兆しが見られるとのこと。つねに交配相手を探している状態にあるんだとか。
となるともしもアルビノパンダが子供を作ったとすると生まれてくる子供も白いのでしょうか?
いやそれについてはわからないという答え。専門家チームはずっと撮影を継続し、可能ならDNAも採取したいと考えているそうです。
メラニン色素は紫外線から身体を守る役割がありますが、アルビノの人はその保護機能が低下するため、日焼けや皮膚がんのリスクが高くなります。
また、瞳の色素も少ないため、光に対する感受性が強くなり、目の病気や視力低下も起こりやすくなります。
アルビノは人間だけでなく、動物や植物にも見られる現象で、自然界では生存に不利になることが多いです。アルビノは遺伝的な特徴であり、病気ではありません。しかし、社会的には差別や偏見に遭うこともあります。
アルビノの人は自分の個性を誇りに思い、周囲の理解や支援を得ながら健康的に生活することが大切です。今回の発見でアルビノ遺伝子がさらに増えていくことになります。こちらの保護区はそういう可能性も含め、このエリアの観察をさらに強化していくそうです。
アルビノパンダの行く末はど~なる?
トラでもライオンでも、アルビノの生き物は神秘的で美しい白さがある反面、色素がないことによる障害や病気にかかりがちなのです。
国際自然保護連合(IUCN)と北京大学の専門家はこの真っ白いパンダをアルビノだと認定しました。白い毛皮に爪、ピンクがかった赤い目はアルビノの特徴でもあります。
「アルビノ」は光に敏感なこと以外は体の構造や身体的な健康状態はいたって正常です。トラもライオンも姿が目立ちやすいため天敵に狙われる危険が高く、子供の死亡率は普通の色素よりぐっと短くなっています。
しかしパンダにはトラやライオンと違って襲ってくる猛獣もワシもいません。天敵は人間だけなんです。
パンダは保護され法律で接触が禁止されているとはいえ、2017年のインドネシアのオランウータンは、地元の住民によりペット化された経緯があります。パンダに同じようなことが起こらないことを祈りたいですね。
ジャイアントパンダは現在絶滅の危険性が高い「危急種」に指定されています。そんな危険を避けようと、中国の保護区は現在7つのプロジェクトで各20平方キロメートルをモーションカメラで観察しているとのこと。
ちなみに「野生のジャイアントパンダ」に限れば世界中で450~500頭以下だといわれています。
この超レアな”アルビノ・ジャイアントパンダ!、しっかり見守って野生のまますくすくと成長してほしいと思います。
動物の旬な見出し~ジャガー・ご長寿犬・白鳥・熊
31年も一緒に暮らしたご長寿犬、それに東山動物園のジャガー舎が完成した話題、それに各地で飛来したハクチョウたちが冬の訪れを告げているなど、旬な話題を集めてみました。
旬な話題アラカルト~東山動物園のジャガー舎
名古屋市にある東山動植物園、いらしたことはありますか?
大きい動物園で国内最大級、なんと約500種類の動物が暮らしています。
東山動物園は動物たちの自然に近い環境を再現しているので、動物たちはリラックスして暮らしています。動物たちと触れ合ったりカピバラなどの餌やり体験もできます。
さて東山動物園に旬な情報がありました。
10月2日に神戸市立王子動物園からやってきたばかりの真っ黒なメスのジャガー「マヤちゃん」(2ちゃい)。
10月24日、ゆっくり観察できる「ジャガー舎」が新規オープン。
黒いジャガーって世界の総数の中で10%といわれています。
彼女の新居、うらやましくなるほど豪華絢爛、屋内外合わせるとこれまでの20倍、総工費10億円!
インドアには運動場2面と寝室7室、アウトドアにも運動場2区画。
ジャガーが動ける広さは500平方メートル以上だっていうんですからね~、豪邸どころじゃございませんよ。
動物園では現在ジャガーが直面している現状、生息地のメキシコでの絶滅の危険などを紹介するコーナーも設けました。
最大の目玉は深さ2メートルの室内温水プール設備。ジャガー用のプールとしては日本一の深さになります。
でもなんでネコ科のジャガーにプールがいるのか?
ここの今西鉄也副園長さんは「ジャガーはネコ科の動物としては、珍しく泳いだり潜ったりできるんです。ぜひ直接見てほしい」と話していました。
そういえばジャガーは水中でも狩りをしますね。水の中に飛び込んでワニを捕食する動画をみたことがあります。
現在の東山動植物園では、11月19日まで「秋まつり」開催中です。
旬な話題アラカルト~ご長寿犬は31歳
インスタグラムを見ているといろいろな動物が出てきますね。全く飽きることがありません。
この間見た動画はアフリカでのこと。川に流されて助けを求めている男性をみて、中型の象がざんぶと飛び込み、その男性を岸まで押し上げて救助した様子を見ました。近くに人間がいたわけでもなく、感心しましたね。感動もしましたよ。
「犬は人間の最大の友」、犬は何千年もの間人間と共に暮らし、狩りや牧畜、警備など様々な役割を果たしてきました。
犬は人間の感情や言葉に敏感で忠誠心や愛情を示すことができます。イヌは人間にとってかけがえのないパートナーであり家族でもあります。
今度はポルトガルでの旬な見出し。「ギネス・ワールド・レコード、最高齢の犬 31歳で死ぬ」
ギネスによると最高齢の記録を認定されていた犬は、ポルトガル中部の自然豊かな村で生まれ育った雄犬の「ボビ」です。
ポルトガル原産の大型犬種(ラフェイロ・ド・アレンティジョ)。
この犬種の平均寿命は12歳から14歳ですが、ボビが亡くなったときは31歳と165日だったそうです。
ボビには不思議な運命がありました。1992年5月、飼い主のコスタさんが8歳のときに生まれたのですが、ほかの生まれたばかりの子犬とともに捨てられることになっていました。
ところがコスタさんの父が捨てようと出かけたとき。なぜかボビだけ見落としていたため家に残っていて助かったのでした。
コスタさんが思う長生きの秘訣は「環境が良かったせいだろう。それにリードなど一度も付けたことはないからね、食べ物だって人と同じものを調味料を除いて食べさせたってことも関係しているかな」と語っています。
山形で、鳥取で「冬の使者」白鳥が飛来
山形県の月山や出羽三山神社で有名な鶴岡市の池に、約5,000羽の白鳥が飛来しています。
毎年訪れ池一面を埋め尽くすほどたくさんの白鳥は「冬の使者」といわれます。
この池は鶴岡市郊外にある農業用のため池です。大山上池と大山下池は世界的に貴重な湿地を保護するラムサール条約に登録されて以来、40~45年ほど昔から越冬で飛来する白鳥が集まる有名な場所です。
ことしもやってきましたね~、10月23日早朝から5,000羽余りの白鳥が池一面を埋め尽くすように飛来しました。白鳥たちは長旅の疲れを癒やすようにゆっくりと羽を休めています。
池にポカリと浮かんだり、一生懸命羽つくろいをしています。そのほっこりした様子をひと目見たいとたくさんの家族連れが携帯など使って撮影する様子がありました。
庄内地方では、毎年田んぼでエサをついばむ白鳥の姿が近づいた冬の風物詩となっています。地元の方たちは「白鳥が来るともうすぐ冬が来るんだなぁ感じます」と話していました。
鳥取市にも純白の冬の使者「コハクチョウ」がやって来ました。
コハクチョウはロシアなどで繁殖し、毎年10月~11月にかけて山陰地方に飛来します。鳥取市気高町の日光池では稲刈りの終わった田んぼでコハクチョウがのんびり羽を休めている様子が見られます。
冬が近い青空の下白鳥たちは時折羽を休めたり、刈り取った後の稲の穂をさかんについばんだりしていました。
最近のこの地域は夏になると毎年コウノトリが繁殖します。なのでコハクチョウの群れにコウノトリが近づく光景も見られます。こんなコラボの光景、みたいですね。
地元の方がやさしく見守り、今年は10月10日に第一陣が飛来、11月には約100羽以上がここに飛んでくるだろうと話しています。
白鳥は年が明けて2月になると再びロシアなどに帰っていきます。
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