みなさんいかがお過ごしですか?人間とは厄介な生き物で、日常生活はお悩み多し。
♬ 日々の暮らしはいやでもやってくるけど
引用=森進一 襟裳岬 歌詞 – 歌ネット (uta-net.com)
静かに笑ってしまおう・・・
身構えながら生きるなんて臆病だよね・・・
「理由」のわからないことで悩んでいるうち、
老いぼれてしまうから・・・
(作詞=岡本おさみ、作曲=吉田拓郎)
皆さんよくご存じの「襟裳岬」の一節です。
全くその通りですね。人間一人一人は立派な人格なのに複数人集合すると妙な誤解や諍いが生じるものです。ハハハ これがストレスの原因ですね。
そこで今回は天気の良い日は「千葉県立柏の葉公園」に出かけませんかというお誘いと画像たっぷりの紹介です。
千葉県立柏の葉公園はストレス解消のナイススポット
全く「理由」のわからない疲れが、頭の中にズ~~ンと重苦しいモヤモヤになって蓄積されるのが現代人の特徴です。人間には気分転換が必要であること、間違いありませんね。
千葉県立柏の葉公園、戦前は旧帝国陸軍の軍用地でした。日本初のロケット戦闘機「秋水」が配備された柏飛行場の跡地でした。
戦争が終わった後はアメリカ軍の柏通信所になり、その後返還されてからは東京大学や千葉大学のキャンパスや農場として、そして千葉県と柏市の所有分を広域公園として整備したものです。
公園は「緑・スポーツ・文化」の拠点として、芝生広場や樹木林、花壇などの自然や、総合競技場や体育館、野球場などのスポーツ施設、日本庭園や茶室などの文化施設があります。
第二次世界大戦に陸軍と海軍が共同で開発したロケット局地戦闘機です。
設計の元になったのがドイツ空軍のメッサーシュミット Me163の資料でしたが、結局試作機を作っただけで終戦となりました。
狙いは高度1万メートル以上を飛来するアメリカ軍のB-29に対抗すること。
1945年7月7日に初飛行。しかし着陸時の事故で搭乗員が死亡という悲劇。その後も研究されましたがうまくいかず終戦までに7機(現存は1機のみ)しか製作されませんでした。
公園と直接関係ありませんが当時を思い起こさせるエピソードです。
柏の葉公園の四季折々~おすすめの息抜きスペース
「公園(管理)センターとグリーンルーム」
公園の全体管理はこちらで、内部には管理事務所のほか、緑のギャラリー、緑の相談所のほかに屋上ハーブ園などがあります。
内部はオープン展示スペース(貸出無料)があって、市民の写真や絵画展もあります。
植物用温室「グリーンルーム(画像下)」に直接行けて一年中きれいな花が見られます。
ここではきれいな花を咲かせる種類以外にも、一風変わった形の葉をもつもの花々も遺書に見ることができます。
お花見も軽い運動もできる「桜の広場」
一年を通じて人が集まる「自由広場」です、
四季折々、様々な服装で市民が憩う場所です。
ここにはソメイヨシノ、オオシマザクラ、カンヒザクラなどが約400本、アカマツ約40本などがズラリ。
柏市民や周辺の皆さんは桜の開花を待ち、満開の時は小学校や幼稚園等の子供たちがドッと集まります。
写真下はその時捕らえたヒヨドリ君の写真。見物客には目もくれず?!
こちらはバラ園
バラの好きかたは5月~6月(春の開花)と10月~11月(秋の開花)が楽しみで仕方ありません。
このシーズンになるとカメラ持参でこちらの集まります。
このバラ園には約90種類で1,000株前後が見事な花を咲かせます。
これは見逃せませんね。
※開花状況等により開園期間は異なりますので、公園センターまでお問い合わせください。
日本庭園「牧が原園」
四季折々の花が美しく周囲の景色とマッチしているのがこちらの日本庭園「牧が原園」です。
牧が原という地名は、平安時代に千葉氏がこの地に牧場を開いたことに由来するという説があります。江戸時代も千葉は牧場だらけでした。
写真の左奥に行くと小さな滝があり、秋には風情があります。
奥の建物は茶室「松柏亭」で、庭園を眺めながら季節の和菓子、抹茶などを味わうことができます。
こちらは園の中心部にある「ボート池」
ある意味、公園の主役のように中央でドーンと座っているような「ボート池」です。
ボートに乗れるのは3月から11月までの土日祝日限定なのでご注意を。
池をの周りをぐるっと歩くと見る角度によって景色が変わるのが楽しいですね。
ボート乗り場の近くに「ハクウンボクの木」があり、季節になると上品な白い花を咲かせます。下の画像はアジサイがきれいな時期のものです。
「ウリ坊(カルガモの赤ちゃん)」自然池
正式な柏の葉公園外ですが、敷地に接しているのでいつでも行くことができます。
ボート池のすぐ近くから階段を降りるとそこは野趣あふれる大きな池。
周囲を一回りしても300m~400mでしょうか。池の中央には中之島、一年を通してアオサギなどの野鳥がたくさん遊びに来ます。
まだ浅い春のこと、生後間もないカルガモの親子が近寄っても逃げることもなく遊んでいたところを撮影しました。
こちらは「野外ステージ」
日本庭園と野球場の間の挟まれる位置で、ちょっと目立ちませんが雰囲気の良い「野外ステージ」があります。
事前に管理センターの予約(柏の葉公園管理事務所=04-7134-2015)が必要で、音楽演奏など催し物に活用できます。
通常は、芝生広場として開放しています。
またすぐ近くには「ドッグラン」もあります。
下の画像は季節になるとこの周辺をきれいに飾る「ネムの木の花」です。
公園と東大キャンパスの間の歩道
柏の葉公園の周辺にはいろいろな見どころがあります。
公園の秋は下の画像にある紅葉が見られ、春には白梅紅梅が良い香りを放ちます。
バス通りを挟んで反対側は広い東大キャンパス。こちらの紅葉のシーズンは上の画像のようにきれいな学園都市の風情があります。
余談ですがキャンパス内に「お魚倶楽部 はま」があり、安くておいしいので一度おいでください。
柏の葉公園に行こう!~今回のまとめ
柏の葉公園は千葉県立の公立公園です。
余談ですが世界の国立公園で初めて指定されたのはどこかご存じですか?
それはアメリカのイエローストーン公園です。1872年のことでした。
日本では維新が終わって約半世紀後の1911年(明治44年)に「日光を帝國公園となす請願」が国会で制定ということになりました。
その流れは継続し、1931年(昭和6年)に国立公園法が制定されると、1934年3月16日に瀬戸内海、雲仙、霧島と3か所日本初の国立公園に指定されました。
「ラクウショウ」を見つけてください
上の画像の中に「ウリ坊」の自然池を紹介しました。柏の葉公園の南側の階段を下がったところにある池の周回道路には写真のような変わったものを発見できます。
これは「ラクウショウ(落羽松)」と言います。
植物の根っこは通常地中にあります。でもこちらは地上に飛び出した特殊な根っこです。
「マングローブ」に似て幹の途中から根が生える”支柱根”の仲間ですね。
湿地や川辺の水に浸りやすい場所で育ったものの中には、ラクウショウのように地表に”呼吸根(気根の一種)”と呼ぶ根を出し酸素や養分を吸収しているものがあります。気根とも言います。
日々の暮らしに疲れた現代人、植物の生きる知恵、不思議な生態をジックリと観察するのもアリですね。
日本の公立公園~柏の葉公園の歴史
日本の国立公園の中には過去の戦争の名残を残すところも少なくありません。
柏の葉公園は国立ではありませんが、もともと太平洋戦争時代に陸軍と海軍(旧帝国陸軍東部第105部隊)が使用していた柏飛行場の軍用地跡です。
こうして戦争の残骸が時を経て平和の象徴の地となるのも一つの流れなんですね。
終戦のあと36年ほどした1981年、国有地だったところが東京大学と千葉大学のキャンパスに、千葉県と柏市が所有していた土地が柏の葉公園になりました。
南側の土地は広くスポーツ施設になっていますが、柏レイソルが誕生したために当初の地味な規模から20,000人収容できるスタジアムに変更されています。そしてこちらの柏の葉公園総合競技場は1999年4月に完成しました。
多様な目的で活用されている公園~名前の由来
敷地は地域の「緑・スポーツ・文化」の拠点として市民に利用されています。柏の葉公園の広大な敷地には画像で紹介したように膨大な種類の樹木、芝生広場、花壇など豊かな四季折々の自然が楽しめます。
日本庭園に本格的な茶室(松柏亭)があり、市民が利用できます。
こちらの公園内では年間数十回の講習会が開催され、春には「スプリングフェスタ・子供まつり」、秋には「花と緑のフェスティバル」などの数万人規模のイベントが行われています。
最近になってドッグラン(予約制)も完成し、野外ステージも土日や祝日を中心に賑わっています。2022年12月16日から千葉県が募集した「千葉県立柏の葉公園整備・管理運営事業者募集事業」の公募型プロポーザルとして大和リース(株)などのグループが事業予定者となりました。
今後は以前あって今は休止中の飲食施設(カフェ・バーベキュー施設)や休憩施設が整備されるでしょう。
「柏の葉公園」の名前の由来は、最後に柏の木が厳しい冬を越えて新芽が出るまでの間、前の葉が落ちずに頑張り続けるところから決められました。命名したのは柏市立田中北小学校の教頭であった齋藤博孝さんです。それが1985年(昭和60年)のことでした。
今度のお休みにぜひ「柏の葉公園」にお出かけください。
おまけ・・・東大キャンパス内のお寿司屋「はま」は、学生以外でも食事できる安くてうまいお店です。ぜひ一度お試しあれ!
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