みなさんいかがお過ごしですか?
日本の花のシーズンはゴールデンウイーク前後に集中しているため、冬は花が少ない季節ですね。花が好きな方にとってはちょっぴり寂しいかも。
でも木枯らし舞う寒い冬に凛として咲き誇るクリスマスローズは、冬枯れた庭をにぎやかに彩ってくれます。クリスマスローズは「春を呼び込む花」なんですね。
今日は最初から最後まで、クリスマスローズの魅力がてんこ盛りです。
クリスマスローズは可憐で大人っぽい花
クリスマスローズというロマンチックな花名に惹かれる方も大勢います。
12月になると街の花屋さんにクリスマスローズを探しに来る方がたくさんいらっしゃる!
でも「クリスマスローズはまだですね。2月ころにはたくさん入荷されますよ」とつれない返事を聞くことになります。
筆者が最初にこの花を知った時、クリスマスローズという名前からクリスマスシーズン(年末年始ころ)に咲く花だとばかり思っていました。
なぜクリスマスの時期でないのに、クリスマスローズという花名が付いたのでしょう。
それは簡単、クリスマスローズは(原産地のヨーロッパで)冬から春にかけて咲く薔薇に似た花であることから「クリスマスローズ」と名づけられました。
そんなわけで「クリスマスローズ」といえど、クリスマスの時期なのに花屋さんの店先にはほとんどありません。
クリスマスローズは、なぜこんなにも人の心をつかむのでしょう。
どちらかというと小さくて地味な花です。でも咲いた時の花姿は照れたようにうつむき、とても可憐でおもわず手を差し伸べてみたくなります。
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⛄ クリスマスローズの魅力といえば・・・
冬ガーデンを気品のある花姿で、オシャレに演出するクリスマスローズ。花色は豊富ですが、どちらかというと落ち着いた色味が特徴。大人っぽい雰囲気が楽しめます。
クリスマスローズには、次のような魅力があります。
- 真冬のお庭に花のない時期に咲いてくれるのは最高です。
- ふたつとして同じ花がない。(タネでふやされている株なので、似たものはあっても同じものはないのです)
- 花びらが一重咲きや八重咲きで、イメージが可憐にも清楚にもと変化する。
- 咲き方、花の形、花弁、咲く向きが株ごとに異なる。
- 花の模様が花弁に斑点や網目状が出るのはかわいらしい。
- 花色が赤・黄色・白やピンクなどと他の花に多く見られる花色はもちろん、グレー・黒・グリーン・ピコティ・バイカラーなど他の花には少ない色や花柄のバリエーションがあります。まさに色々を地で行く感じです。
- 花のデザインに多くのレパートリーがあります。
- 常緑で花の少ない冬から春にかけて、さまざまな色や形の花が庭を華やかにしてくれる。
- 初心者でも簡単に育てられ、花色や花形も多様であることはいいですね。
- 冬の花束やガーデニングとしても人気のお花。
- 花芽の立ち上がりからたくましき生きる力を感じさせてくれ、楚々とした華麗な花姿に癒されます。
クリスマスローズは美しい花を咲かせるだけでなく、花言葉も素敵です。
白い花は「純潔」や「清らかさ」、赤い花は「情熱」や「愛情」、紫色の花は「優雅」や「気品」などを意味します。クリスマスローズを育てて、冬の庭を彩りましょう。
⛄ クリスマスローズの基本データ
クリスマスローズの花弁のように見えるのはガク弁で、中心部の小さい部分(蜜腺部)が花なんですね。花弁は5枚が大半ですが、中には6枚のものもあります。
2枚が外側で2枚が内側につき、1枚は片方が内側で片方が外側と重なりあうという風に順番が決まっています。ここも面白いですね。
クリスマスローズは、根茎や葉に若干の毒を含みます。
クリスマスローズの基本データは以下の通りです。
属性 | キンポウゲ科ヘレボルス属~多年草 |
英名 | Hellebore, Christmas rose |
別名 | ガーデン・ハイブリッド、レンテンローズ、ヘレボルス・ヒブリドゥス、 ヘレボルス・ニゲル、雪起こし(ユキオコシ) |
カラー | 白、ピンク、黄、緑、紫、茶、黒、複色 |
植え付け時期 | 10〜3月 |
開花時期 | 12〜4月(種類により異なる) |
適した場所 | 半日陰の場所で育てるのが理想的 |
水のやり方 | 10~3月はこまめに水やり。夏場は控えめで日当たりを避ける。 |
肥料 | 3~4月、9~10月 |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア、 |
⛄ 初心者でも大丈夫~育て方の基本
クリスマスローズの魅力は、花の美しさだけではありません。クリスマスローズは、育てるのも楽しい花です。育て方が簡単なので初心者の方でも大丈夫です。
クリスマスローズは、日陰や乾燥に強く、丈夫な花です。水やりや肥料は控えめにして根元に腐葉土を敷いておけば、長く咲き続けてくれます。
丈夫で育てやすく栽培しやすいのも特徴です。庭に地植えしたクリスマスローズは、ほとんど手がかからず植えっぱなしでもOK。
大きな株に育つとたくさんの花を咲かせ、見ごたえ十分ですよ。
また、「魅力」のところでも記述しましたが、クリスマスローズは自然交配しやすく、種から育てることもできます。種から育てると親とは違う色や形の花が咲くこともあります。(新種連発!)
自分だけのオリジナルのクリスマスローズを見つけることができるかもしれません。
育て方のコツ~以下のポイントに注意
もしクリスマスローズの植え替えをするなら、10〜3月頃がもっとも適しています。
まず鉢植えの植え替えなら最初に根鉢を軽くほぐしましょう。その時古い根などはハサミでカットしてください。
そのあとはひと回りほど大きな鉢を用意しておいて植え替えます。
地植えの場合は少し違います。
場所を半日陰のところに決めてからひと回りほど大きく、やや深い植え穴を掘ってからそっくり植え替えます。
翌日にはたっぷり水を与えてください。
クリスマスローズの花が咲かない原因は?
鉢植えのクリスマスローズが咲かない原因は日当たりが強すぎたり全く当たらないときや、水やりの失敗が考えられます。少しでも日光が当たる半日陰の環境で管理するようにしましょう。
また地植えのクリスマスローズの花が咲かないのは肥料不足かもしれません。
地植えの場合でも鉢植えと同じように適切な時期に肥料を与えることが大切です。
クリスマスローズは暑さに弱くて夏が越せない年は花が咲きません。もし葉が黄色くなっているなら根腐れを引き起こしているのだと想像できます。
その場合は古い根を取り除いて植え替えをしましょう。
もうひとつチェックする点は苗が若いとすぐに花は咲きません。花が咲くまで成長してから2年ほどかかるので気長に待ちましょう。
ドレスのような花を咲かせるクリスマスローズ
しかし何といってもクリスマスローズ最大の魅力というと、私は迷わず「花の美しさ」と答えます。
クリスマスローズは、冬の寒さにも負けずに咲く花で、色や形も個性的で豊富です。白やピンク、紫や黒などさまざまな色の花びらが重なって、まるでドレスのように見えます。
また、花びらの数や形も一つ一つ違っていて、個性的です。中には、花びらの縁にフリルがついたり、斑点が入ったりするものもあります。クリスマスローズは、見ているだけで心が癒される花です。
クリスマスローズを育てている仲間の評判を聞くと、多くの方が中央でぎゅっと硬く固まっていた雄しべがホロっとほころびかけた頃が一番美しいとよく言われます。この頃がちょうど花粉が出る直前で、花型や花色も最も良い状態なんですね。
クリスマスローズは、冬の庭を彩る素敵な花です。花の美しさや育てる楽しさを知れば、きっとあなたもクリスマスローズの虜になるでしょう。クリスマスローズを育ててみませんか?
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