みなさんいかがお過ごしですか?今日は私の大好きな動物の紹介です。それも頻繁に訪れる上野動物園からという趣向でね。
あなたのお住まいはどちら?関東周辺の方なら一度は足を運んだことがあるかもしれませんね。
上野動物園は日本で最も古く、名実ともに日本一と言っても言い過ぎになりません。2024年現在の動物展示数は468種、約3,169点(2020年)はスゴイ!
まず概要とこれまでの歴史で起こったエポックメイキングな思い出、最後に特に私の大好きな8種類のキュートアニマルたちを紹介します。
特に読んでいただきたいのは「シロテナガザルのモカ」です。2022年に亡くなりました。(高齢になったモカの画像があります)でも2024年、高知県立のいち動物公園から新人が来園しました。また園がにぎやかになり良かったですね。
ワクワクする上野動物園には無料開放日があるのだ!
上野動物園の開園時間は9時30分~17時(入園および入園券・年間パスポートの販売は16時まで)
<休園日>
毎週月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合はその翌日が休園日)
年末年始(12月29日~翌年1月1日)
この日のほか、年に数回の無料公開日が設けられています。なんとか時間を見つけて狙って行ってみたい日です。
・上野動物園の開園記念日は3月20日で、この日はすべての来場者が無料。
・みどりの日=5月4日
・都民の日=10月1日(東京都民に限定していません。誰でも無料です)
・こどもの日=5月5日(すべての中学生が無料)
・老人週間=9月15日~9月21日(期間中は60歳以上の方とその付添者1名は無料)
・小学生以下は通年無料。また都内在住・在学の中学生なら5月5日にかぎらず無料です。
無料公開日は大混雑するとあきらめる必要はありません。その年によって多少異なりますが、2023年の記憶ではあらかたの日がいつもより来園者が若干増える程度。逆に園内に入るチェックがないためいつものような行列は短かった印象です。
上野動物園はアクセスも良く、上野駅改札口(北口~西洋美術館の近く)から歩いてたった5分!ということで、入場者数が1位になったこともあります。(2017年)
上野動物園の歴史をざっくり探ってみると・・・
上野動物園は明治時代(明治15年=1882年)に日本で最初に開園した日本最古の動物園だってご存じでしたか?
それでは明治、大正、昭和、平成、令和と5世代を通してものすごい数の来園者が訪れ、時代とともに変貌を遂げてきた上野動物園の約140年間の歩みを駆け足で辿ってみましょう。
ニシゴリラのモモコがオスを出産、“リキ”と命名。
上野動物園の愛らしい動物たち
上野動物園は何度行ってもいつも新鮮な気分にさせてくれる動物園です。それだけ面積も広く動物たちの種類が多いので、動物好きにとって飽きることなど考えられません。
私が個人的に好きな動物の「ベストエイト」を掲載しました。
このほかにも鳥類やサイ、キリン、ライオン、など挙げるとキリがないので推しの動物を絞ったわけです。
- ジャイアントパンダ(Giant Panda=black-and-white cat-foot)
世界で最も希少な哺乳類のジャイアントパンダは、霧が深い中国中部(四川省、陝西省、甘粛省など)に住んでいます。
かつて低地に生息していましたが、農業や森林伐採などの影響で山岳地帯に移動しました。
野生のパンダは冬眠しません。木のひっかき傷が縄張りの象徴で、1日12時間から15時間、前足を植物につかまらせて竹を噛みます。
ジャイアントパンダは絶滅危惧種で、野生のパンダは約1,590頭で、飼育されているのは中国で239頭、27頭のパンダが国外にいます。
ジャイアントパンダは大きな臼歯と強い顎の筋肉を持ち、丈夫な竹を潰しておいしそうに食します。
- マレーグマ(Malayan sun bear=basindo nan tenggil)
サンベアは世界最小のクマ種で、絶滅危惧II類に指定されています。後ろ足の長さは1.2m~1.5m、体重は27kg~70kgで、ツキノワグマの約半分しかありません。
英名のサンベアは胸の金色の毛皮の斑点にちなんで名付けられ、朝日が当たるとキラキラするところから来たといわれています。
私は彼らのずんぐりした体格が大好きです。前足が内側に曲がり、胸は平ら、大きな爪を持つ力強い前肢は長い間の登山生活に適応しました。蜂蜜はお気に入りのおやつで、鋭い爪を使って蜂の巣箱を開き、長い舌を使って中の粘り気のある甘い蜂蜜を食べます。
- トラ(Tiger=Panthera tigris)
トラでもゴルフがうまいトラばかりではありません。
野生のトラの寿命は10年から15年で最長20年という記録があります。しかし生後2年間の生存率は50%、子供を産むメスは40%に過ぎません。
雌のトラは3歳から4歳の間に性成熟します。
交尾は一年中いつでも行うことができますが、ほとんどの場合、11月から4月までの涼しい時期に行われます。トラは排卵誘発体であり、メスは交尾が行われるまで卵を放出しません。妊娠期間は約100日で、雌は一度に1〜7匹の子孫を産みます。
トラは泳ぎが得意で、水中で狩りをすることがあります。狩りは主に夜間で、視覚と聴覚だけで獲物を識別します。日中の狩りの場合トラ柄が保護色になります。
トラは週に1回ほど狩りをし、一晩で75ポンド(34キログラム)もの食料を消費します。
- ニシローランドゴリラ(ニシゴリラ=Western lowland gorilla)
私がニシローランドゴリラが好きな理由は、性質的に静かで平和的で攻撃的ではない動物だからです。挑発されない限り決して攻撃しません。
しかし、オスはメスをめぐって争い、グループの新しいリーダーは血縁関係のない幼児を殺すことがあります。咆哮や叫び声を上げながら立ち上がり、手で胸を激しく叩く威嚇行動をとります。ほとんどの場合、体の大きいほうが勝利します。
毎年9月24日は「世界ゴリラの日」です。ぜひ上野動物園にお出かけください。絶滅の危機にひんしているゴリラについて、広く知ってもらう催しが開かれます。あなたもこのイベントでスマートフォンなどに使われるレアメタルの採掘によって、ゴリラの生息地が減少していることなどを知るでしょう。この1週間はスマートフォンを回収する箱が食堂などに設置されます。
- ホッキョクグマ(polar bear)
ホッキョクグマはかつて「白熊」と呼ばれていました。上野動物園のモノレール(日本で最初にできたモノレールですが現在は劣化のため運航中止中)の東園駅近くに住んでいます。
こちらの展示場は北極をイメージしたような白っぽい感じになっていて、彼らはプールに飛び込んだりして自由に遊んでいます。
この種は体重が300kg以上あり、最大800kgにもなります。なのに泳ぎが大得意、今度訪れたときに前足をよく観察してください。わずかですが水かきが確認できます。
毛皮は足の裏にも生えていて、冷たい北極の大地の表面から保護しつつ、氷をしっかりと掴むことができます。彼らの真っ白な毛並みは狩りのための保護色ですが、彼らの毛の下は黒い肌をしており、太陽の温かい光を浴びるのに適しています。
- ハシビロコウ(shoebill)
アフリカは中央部に近い白ナイル河付近から上野にやってきました。体の大きさは身長約1.2m、つばさを広げるとなんと約2.5mもあるんですがこの巨大なくちばしなど見ているとどことなくユーモラスな雰囲気があって私は大好きです。
生息地ではハイギョなどの魚類、カエル、小型のヘビや哺乳類などを食べます。上野動物園ではコイやアジなどをあたえています。
この大きくいくちばしの内部は洞窟状で、ときに卵やひよこに水をかけるための便利な容器になります。
ハシビロコウの翼は強力でほぼ垂直に離陸できるほどの強度があり、獲物をキャッチすると思い翼を数回羽ばたくだけで飛んでいけます。
ハシビロコウはサギやペリカンの仲間で、パウダーダウン(胸と腹にある特殊な羽毛)と首を引っ込めて飛ぶ習性があります。
- プレーリードッグ (オグロプレーリードッグ=prairie dog)
プレーリーというのは草原地帯という意味で、彼らすべてが北米のあちこちに穴を掘って住んでいます。
鳴き声(危険が近づいた時)が犬のようなので”Dog”という名称になった動物ですがリスの仲間であることはあまり知られていません。
とにかくかわいいのでペットとしての人気も抜群。
野生のプレーリードッグは木の葉や昆虫、果実などを主食で食べますが、上野動物園ではバナナ、りんご、みかんなどの果実、ふかしたさつまいも、パン、ゆで卵などを喜んで食べます。
枝から枝へ長い腕をつかってブラキエーション(腕渡り)でサッサと移動します。本来は主に樹上でくらし地上へはめったにおりません。遠くまでよく聞こえる声でコミュニケーションをとります。体の毛色は、灰褐色、黒色、黄褐色などさまざま。
- シロテナガザル(white-handed gibbon)
今回紹介した画像はモカ(メス)ですが、この子は可哀そうに2022年9月11日の早朝に亡くなりました。この撮影時は40歳の時です。推定1976年生まれなのでざっと46歳まで生きて、彼らの平均寿命が推定25年なので長命だったようです。
彼女は1978年6月26日に同い年と推定される「ナポ」(オス)といっしょに上野動物園にやってきました。
しばらくの間、「モカ」がいない寂しい動物園でしたが2024年2月19日、「ココ」(メス)」が、繁殖を目的とするブリーディングローンのため上野動物園に引っ越してきました。「ココ」は2016年5月3日に高知県立のいち動物公園で生まれです。シロテテナガザルは7歳頃に家族から離れて生活するようになるため、「ココ」にとっても新しい生活を始めるタイミングになったわけです。よく通る声を聴いてくださいね。
※画像はすべて筆者の撮影です。
私の愛する上野動物園のアニマルたち
上野動物園に行くのは人それぞれの思いがあるかもしれません。でも多くの方は日常の煩わしさから解放される気分転換をどこかに期待しているのかもしれません。
お気に入りの動物に再会してその可愛らしさに目を細められる、何度行っても楽しめるしマインドチェンジができる動物園です。2時間くらい速足で、あるいはじっくり1日眺めて帰る、いずれもアリですね。
ただ、パンダについては事前の計画が必要だと考えています。パンダを見るためだけに2時間という日もあるので忙しい日は「パンダスルー(パンダ舎に行かない)」という作戦もあるでしょう。
上野恩賜公園は素敵な息抜きの場
さらに都心にあるのに自然に溢れたスポットになっているのは、上野動物園が「上野恩賜公園」の中にあるということも関係あるでしょう。
それでは興味のある方ならぜひ行ってみたい魅力的な施設をご紹介しましょう。
- ①東京国立博物館
- ②国立科学博物館
- ③国立西洋美術館
- ④東京藝術大学美術館
- ⑤国際子ども図書館
- ⑥恩賜上野動物園
- ⑦東京都美術館
- ⑧東京文化会館
- ⑨下町風俗資料館
- ⑩旧東京音楽学校奏楽堂
- ⑪日本芸術院
- ⑿上野の森美術館
- ⑬不忍池ボート場
気になる見出し・コメント欄