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ゴルファーに意外と多いグリーン上のマナー違反~うっかりやってる?

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ゴルフがほかのスポーツと違うところは「マナー」です。ルールブックの最初に書かれているのがマナーですね。スコアを自己申告するという観点からみても至極納得です。

初心者の多くはまずマナーで戸惑います。特にグリーン上にはとても大事なマナーがあります。ルールではないので知らなければスルーしてしまうため逆に怖い部分でもあります。本来は注意してくれる人がいればいいのですが、それはほとんど期待できません。

ゴルフのマナーがウザいと感じる人でも、目の前の相手がコーヒーを思いきり音を立てて飲めば汚らしいと感じるでしょう。それと同等なのです。周りに不快感を与えないことがマナーなのです。

今回は2023年に見かけた実例から取材したグリーン上のマナーに絞り込んでわかりやすく紹介します。一度読んで理解すれば生涯恥をかくこともないでしょう。ごく常識的なことばかりです。

何歳からでもなれる「ゴルファー」は生涯スポーツ
ゴルフは何歳から始めるなんて決まりはありません。思った時が吉日、最近は健康志向の高まりで「観るゴル」から「打つゴル」のファンが増えて、ゴルフをやってよかったという方が増加中。ゴルフは人生のエッセンス、初心者の魅力満載、「ゴルフの勧め」です。

グリーン上のマナーはウッカリしがちなのだ!

ゴルフのグリーン上のマナーというと、どのようなことを思い浮かべますか?単純にマナー=他人に迷惑をかけない言動です。

グリーンはゴルフコースの中でも最も重要な場所であり、プレーの結果に大きく影響します。そのためグリーン上では他のプレーヤーやコースに対して別格の配慮が重要です。

メンテナンス

グリーン上のマナーは初心者ばかりか上級者でも勘違いしている人がいます。「オレはシングルだ!」と言いつつ同伴者に迷惑をかけているなら「まともなゴルファー」とはいえません。

これから紹介するグリーン上のマナー、これらのマナーを守ることでグリーンを美しく保ち、快適なプレー環境を作ることができます。ゴルフは紳士的なスポーツですから、グリーン上でも礼儀正しく振る舞いましょう。

初心者はグリーンとは特別な場所だと知ること

日本人は幼少期から「行儀作法」を学んできた民族ですから、改めてグリーンのマナーなど学ばなくても良いはずなんですが・・・。

しかしゴルフは育ちが英国、どうしても英国調のマナーを知る必要があるわけですね。不慣れな頃は若干の違和感があるかもしれませんが、慣れるのに時間はかかりません。

ゴルフのマナーといっても、解説記事をお読みになって理解してしまえばなんということもありません。あ~そうなのね、なるほどね、と気軽にお読みいただけば5分程度で片付きます。

初心者はラフやフェアウエイとグリーンを切り離して考えないでしょう。ほかの場所とは違うメンテナンスが必要な場所だけにとてもデリケートです。日常的に経験しない特有のマナーがあります。

「基本のキ」~これだけは知らないと始まらないね

初心者の方に質問です。ゴルフってなんだかの~んびりプレーしているように見えませんか?
たしかにテニスなどと比べるとそう見えますね。

しかし極端な言い方ですが「最初の1打を打った後は、ホールアウトまで頭の回転は止まることがない」のです。ざっとコースの攻略や風のこと、それに自分のスコアやクラブ選択などが半分、残りは速やかに進行するための配慮です。

グリーンに限ってはすこし特別なので、思考回路を簡略なリストにしてみました。よく他人のマーカーを踏んでしまって「アラ、ごめんなさい」する方はこの流れを理解していないからかもしれません。

グリーンに自分のボールが乗ったら何をする?
  • まず初めに
    他の同伴者のボール位置の確認

    これは他人のラインを踏まないようにすることと、パッティングの打順を確認するためです。

  • 手順2
    アプローチクラブを持っていたら?

    寄せに使ったクラブ(そのほかの小物類も)をグリーン上に置かないよう注意します。もちろんほかの方のアプローチの邪魔にならない場所へそっと置きます。
    いったん外したピンはグリーン上に置くと踏んだりして表面を傷つけるので外に出します。

  • 手順3
    自分のボールをマークします

    周囲に注意してグリーンに上がり、ボールをマークして拾い上げ拭いたりして自分の順番に備えます。(打順の基本は「遠球先打」)
    時間に余裕があれば自分のライン上のピッチマークの修正やゴミとか小石など取り除くことができます。
    打つときは先にボールを戻し(リプレースといいます)、マーカーを取り除いてから打ちます。

  • 手順4
    待つ間に自分のラインをしっかり読みます

    自分の打順が来るまでの待ち時間がチャンス。許される範囲で位置を変えながらライン読みをします。このときボ~ッとしている人は「チコちゃん」に叱られます。

  • 手順5
    自分の順番が来たらスッと構えて打ちます。

    ここまで要領よく行動すると気持ち的に余裕があるでしょう。特段急ぐ必要はありません、理想的には40秒以内。
    パットした後は、素早くボールをマークして、次のプレーヤーの邪魔にならないようにします。

自分のボールをマークするときの注意

①最初にマーカーを取り出し、ボールの後方(ピンの反対側)1cm程度の場所に置く。
②ボールをピックアップする(その間にボールの砂や泥など拭いておこう)
③ボールマーク(落下痕=ピッチマーク)を修復する。
④後方に下がって自分の順番を待つ

カップサイズを決めたのはトム・モリスではなかった
昔から言われている「カップサイズを決めたのはオールド・トム・モリスという定説が覆されました。カップサイズを決めたのは一体どこのどなただったんでしょう。興味深いゴルフのトリヴィア、今日はカップサイズに迫りました。

2023年に見かけたグリーンのマナー違反の実例集

現場で見ていると意外と多いのがグリーンのマナー違反。90%は意識したものではないので返って面倒。でも知識と経験があれば90%防ぐことができます。わかっている人にとっては意識下の「単なる習慣」に過ぎません。


🚫 芝生を傷つけないこと~靴底を引きずる癖のある人は要注意


これは日常的な癖なんでしょうね。なのでご本人は何も悪意がありませんがマナー違反です。グリーンキーパーさんが見たら涙ものです。それに傷つけられると後の組全員に迷惑が及びます。

いつでしたか、長いパットが入ってうれしかったんでしょうね、思い切りジャンプした方がいましたね。自分は気分良くても周囲の人から顰蹙を買っていました。「マナー」という点でとても分かりやすい例です。

楽しさ余ってちょっとした弾みに、グリーン上でつま先立ちしたり手や膝をついたりするオーバーアクションは禁止です。クラブを杖代わりにして体を支えたりするのもNGです。

2019年のルール改正で、スパイク跡の修復が許されたから良いというものではないはずです。芝生は生き物なので最大の注意を払ってください。

🚫 同伴者がパッティング体制に入ったら動かない、声はださない


on the green

グリーン上での振る舞いは静かに行います。
それは同伴者に対する当たり前の配慮です。なので一人がパッティング体制に入ったら集中できるように気を使いましょう。

ほかの方同士の会話や、自分のラインが気になって移動する人を見かけますが完全なNGです。
パットをする人とすこし距離があって視界に入らないところでの小さな動きは許されます。
パターや抜いたピンなどもグリーン外に置くのがゴルフの常識です。(ボールが当たるとペナルティもあります)

🚫 パッティングラインの延長線上に立つことはNG


同伴者は自分の立ち位置に注意が必要です。
特に初心者がうっかりしがちなマナーですね。パッティングする人のボールとカップを結んだ線上に立つことはマナー違反です。

※ここでいうライン上とは、パットする人の前方でも後方でも立つこと禁止です。ラインが見たいという気持ちはわかりますが・・・

自分は固まって動かないからいいだろう…、これは先ほど述べた「相手に集中させる」という配慮不足なんですね。自分本位で判断するのではなく、相手サイドから見るのが「配慮」なので、マナーとして通用しません。

まなお
まなお

テレビのゴルフのバラエティ番組ではよく見ますが、あれは番組演出上のこと。でも初心者に悪い教育になるわね~。(ペアマッチは別)

🚫 自分のボールマークはグリーンに上がったらすぐ直す


ボール跡の修復

自分のボールマークは速やかに修復する。
ボールマーク(ピッチマークともいう)というのはグリーンに落ちたときのへこみなどの落下痕です。

修復の仕方を画像で示しました。直し方のコツは痕跡の周囲から中心に向かって芝生を起こす感じです。

個人的な感覚ですが、この行為を習慣づけている人はプロとか上級者に多いようです。初心者から身に着けるとあとあと便利です。

ボールマークを放置すると芝は枯れていきます。ポケットにグリーンフォークを必ず入れておくのは大事なマナーです。スタート前のキャディハウスなどに無料で置いてあります。
いつもボールマークの修復をする人には、自動的にグリーンの固さが手に伝わるという(合法的な)ご褒美があります。

🚫 ほかのプレーヤーのラインを踏むのは絶対的NG


他のプレーヤーのパッティングラインを踏むのはご法度。
2019年のルール改正で「スパイク痕は修理しても良い」と変更になったから自由にどこを歩いても良いとはなりませんね。

ラインを踏まれると当事者は不快感を覚えるでしょうし、そもそも自分の行為のために相手に予期せぬ修復作業を強いるなんてよくないことです。むろんそのために無駄な時間が必要です。その組全体のプレーのリズムに影響するでしょう。

🚫 ほかのプレーヤーのパッティングラインを跨ぐなんてありえない!


同伴者のパッティングラインをズカズカと跨いで横切る行為はよくありません。
これは初心者に限らずベテランでも見る光景です。

ライン跨ぎは非常に下品で見苦しい行為です。自分の考えているそのラインと、パットする人のライン読みが同じとは限りません。妨害行為といってもいいでしょう。さらに跨がれるとドスンと踏まれるため勢いがつくので困ります。

なぜ他の人のラインをまたぐのか?それは①どう対応するか教わってない。これは終生癖になるでしょう。②遠回りが面倒だ。確信犯ですね。日常生活でも他者に対する配慮をしているのかな?疑問が湧きますね。

正しくは「同伴者のなかで最もピンから離れている距離以内は歩かない」です。後方を迂回しましょう。

🚫 あなたの影は?パッティングしようとしている人への配慮


自分の影が相手のラインに掛かっていませんか?
特に早朝や夕方ですね。いや、春先や冬のゴルフではよくある光景です。

影が長くなると気づかない間に自分の影が相手のライン上に掛かることがあります。パッティングは木の影さえ気になるものですが、まして人影ではね、気になるでしょう。その影が微妙に動いたら最悪です。

現代ゴルフの元祖、トム・モリス親子の物語
大半のゴルファーはトム・モリス親子をご存じです。トム・モリス親子は現代ゴルフの「礎」を作りました。1821年から開催された全英オープン、トム・モリス親子は12回大会までに8回の優勝という快挙。ただ息子に襲いかかった悲劇はあまりにも残酷です。

忘れてはいけない、グリーンのマナーのポイント

そのほかに、非常に重要なポイントがあります。
初心者の多くが戸惑うマナーかもしれないので書いておきましょう。

マーカーを移動する正しい方法

先に打つ人のライン上に自分のボールがあった時など、相手のプレーヤーから移動のリクエストが出るケースはよくあります。
そんな時はどんなことに注意すべきでしょう。

ボールマーカーを移動するときの注意事項
  • マーカーの移動はプレーヤーがライン上、または位置が気になるときにリクエストすることができます。
  • 移動の距離は通常パターヘッドの幅ひとつ分ですが、さらに広くする依頼もできます。
  • リクエストがないのに(気を利かせて)先行移動させるのはNGです。
    それはパッティングするほうに優先権があり、むしろしないほうが目印になるなどなど、様々な理由が介在するため、マーカーを置いた側が判断することではありません。
  • 移動の手順は比較的ややこしく、初心者の多くが戸惑うようです。
    ①(ボールは置かないで)マーカーに対してパターヘッドをラインに直角の角度で添えます。
    ②この時、パターヘッドがずっと先の何か目印(樹木やボードなど)を向いていると好都合です。
    ③パターヘッドは動かさないで、マーカーを反対側に移動します。
  • よくマーカー移動ではなく、ボール自体を動かそうとする人がいますがこれはNGです。
  • パットするときには”巻き戻し”作業を忘れないこと。マーカーを戻さないままパッティングしてしまうと2打罰(誤所からのプレー)があるので注意が必要です。

    打つときは先にボールを戻し(リプレース)、マーカーを取り除いてから打ちます。

全員がホーアウトしたら速やかにグリーンを離れる

Play First

全員がホールアウトしたのに、グリーン上で「今何打だった?」などと質問してスコアカードに記入しようとしている人がいます。非常に問題ですね。
白洲次郎さんがいたら走ってきて「コラッ!」とかいって叱るかもしれませんよ。(*_*;

白洲次郎さんの色紙(画像左)は多くのゴルフコースの壁に掛けられています。”Play fast”はゴルフ界全体の大目標です。

そのスローガンに対して真逆な行為が、ホールアウト後にさっとグリーンを離れないゴルファーです。さらに後の組が打ち込んできて当たると大けがの可能性もあります。

スコアをつけるのは楽しいことはわかりますが、それは次のホールのティーイングエリア周辺で行いましょう。

グリーン上のマナー~まとめ

ゴルフにはゴルフの常識があります。それがゴルフマナーです。

幼少期からゴルフの教育を受けた方以外はその常識を知らずにある年齢から習い始めます。だから知らないことがあっても恥ずかしくはありませんが、直そうとしないのは恥になります。

マナーというと多くの場合、良くも悪くも習慣になっていることがあります。誰か他人に言われないと自分ではなかなか気づかないものです。マナーの向上を目指すのは簡単、自分で気づいたり人に教わったり、マナーの良い人の行動を学習して直せばいいだけのことです。

ゴルフにはマナーがある、これこそ個人の品格を高めるツールとして使うべきだと考えている著名な経営者がいました。
自社の社員には積極的に学ばせ、新入社員はキャディの実習を経験させるという徹底ぶりでした。

確かに日常生活で社会人として知っておくべきマナーより、もうワンステージ高いゴルフ特有のマナーが重なるわけですから人格向上の役に立つはずです。

”Smart golfer with good manner”

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